戦死者を弔った供養寺、九品寺
材木座にある浄土宗のお寺、九品寺に行ってきました。
「くほんじ」と読みます。
場所はこちら
所在地 | 神奈川県鎌倉市材木座5-13-14 |
---|---|
山号 | 内裏山 |
宗派 | 浄土宗 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
開山 | 風航順西 |
開基 | 新田義貞 |
創建 | 建武3年(1336) |
鎌倉三十三観音霊場の第16番札所。
案内板によると
九品(くほん)とは、九首類の往生のありさまのことをいいます。極楽往生を願う人々の生前の行いによって定められます。上品、中品、下品のそれぞれに、上生、中生、下生があり、合わせて九品とされます。
鎌倉攻めの総大将であった新田義貞が、鎌倉幕府滅亡後に敵方であった北条氏の戦死者を供養するために、材木座に建立しました。
山門の「内裏山」、本堂の「九品寺」の文字は、新田義貞の筆を写したものといわれます。本尊は阿弥陀三尊です。
通りには仏像がいるのですがなぜかNikeのニット帽被ってました。
山門。
三十三ヶ所観音霊場の第十六番札所であることを表す石碑。
弘法大師相模二十一ヶ所霊場の第九番でもあるらしい。
こちらが本堂
山門くぐって左手にあった六地蔵と
誰かの歌碑でしょうか。
丸に太めの一が書かれたマークですが、もしかしてと思って調べてみたら、やはり新田義貞の家紋のようです。
九品寺へのアクセス
鎌倉駅から、京浜急行バス(鎌12・鎌40)に乗って10分程度、『九品寺』バス停下車。
徒歩だと約1.5kmで20分ほどかかります。
まとめ
それほど大きなお寺ではなく、10分あれば見て回れます。拝観料はかかりません。
観光寺ではないものの、三十三ヶ所観音霊場の第十六番札所ということもあってかパラパラと人は来ているみたいでした。
開基の新田義貞といえば鎌倉攻略の際、西側の極楽寺坂切通し、化粧坂切通し、亀ヶ谷坂切通しの三方から進攻したがうまくいかず、稲村ヶ崎の海岸沿いを回り込むことで、最終的に鎌倉幕府を倒すことができたという話が有名なんですが、倒幕後には、戦死者を供養するために、九品寺を建立していたことを知って、少しだけ歴史認識が立体的になってきた気がします。こうやって徐々に歴史の輪郭が浮き上がってくる感じは面白いですね。
少し南に行くと山門が見事な光明寺がありますので、合わせて観光してみることをオススメします。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでgappackerをフォローしよう!
Follow @gappacker