浄光明寺|住宅街にひっそりとある真言宗のお寺

2017年5月31日
2017年6月16日
gappacker
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閑静な住宅街にあるお寺

扇ガ谷の閑静な住宅街にある真言宗のお寺、浄光明寺に行ってきました。
この辺はほとんど観光客をみかけません。
「じょうこうみょうじ」と読みます。

場所はこちら

所在地 神奈川県鎌倉市扇ガ谷2-12−1
山号 泉谷山
宗派 真言宗泉涌寺派
本尊 千手観世音菩薩
開山 真阿
開基 北条時頼・北条長時
創建 建長3年(1251)

鎌倉三十三観音霊場の第25番札所。
鎌倉十三仏霊場九番札所。
鎌倉二十四地蔵尊霊場

案内板によると

鎌倉幕府六代執権・北条長時が、開山に真阿を迎えて建立しました。北条氏の帰依が篤く、また、鎌倉公方(鎌倉府の長)の保護も受けました。
本尊の阿弥陀三尊像(国重文)は宋(現在の中国)の影響を受けた美しい造形です。
中央の阿弥陀如来像の衣の装飾には、「土紋」といわれる鎌倉地方特有の技法が使われています。
裏山には歌人藤原定家の孫で、歌道の名門冷泉家の始祖為相の墓があります。母の阿仏尼は、京から鎌倉への紀行文『十六夜日記』の作者です。

住宅街にある社号標と、1929年に建てられた藤谷黄門遺跡(ふじがやつこうもんいせき)と記された石碑。
冷泉為相(れいぜいためすけ)がこの地に移り住んだことや、藤谷百首(ふじがやつひゃくしゅ)と言う和歌集がこの地で詠まれたことなどが書かれているらしい。
浄光明寺の社号標

そしてその奥に山門
浄光明寺山門

山門をくぐると左手前方に客殿があります。
浄光明寺本堂

そしてすぐ横には楊貴妃観音。
楊貴妃観音

本堂の軒下には龍がいました。

不動堂

木々の中の鐘楼
浄光明寺の鐘楼

客殿の壁
客殿の壁

階段を登った上に仏殿があり、奥の白い建物に三尊像が安置されています。
この仏殿は木・土・日・祝の10:00~12:00、13:00~16:00のみの公開。

追記:別日に見てきました。
仏殿

三尊像は撮影禁止のため、写真がありません。
ヒノキの寄せ木の上に土紋と言われる粘土を塗り、漆で硬められるという鎌倉独自の技法で造られていて、湿気に弱いため、雨の日の公開はしていないのだそうです。

この鳥居の刻まれたお墓は代々の鶴岡八幡宮の宮司さんのお墓だそうです。
明治時代に行われた廃仏毀釈により、それまで八幡宮寺というお寺でもあった鶴岡八幡宮が神社になり、それ以降お墓が浄光明寺に移されたそうです。他にも水戸藩の関係するお墓があるそうで、実は浄光明寺の境内には檀家さんのお墓は数えるほどしかないのだそう。

裏の階段を登っていくと

由比ヶ浜の漁師の網にかかったとされる網引き地蔵。
由比ヶ浜が見渡せる高台のやぐらの中にあります。
網引地蔵

十四世記の歌人、冷泉為相の墓
冷泉為相の墓

菩薩様

まとめ

拝観料はかかりませんが、限定公開の阿弥陀堂のみ200円かかります。
何度か行ってるんですが、奥の仏殿が開いてたことがないと思ったら曜日と時間を限定して公開しているらしい。
混雑を避けるため、土日祝日の観光を避けているため、いつも開いていてない気がしてたんですが、そういうことだったんですね。

ようやく観ることができましたが、お寺の方が丁寧に解説してくれ大変興味深い話をお聞きすることができました。

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