カーオーディオを自分で交換する
僕は自分でできるかもしれないと思ったら大抵のことは挑戦してみるほうなのですが、今回、久しぶりにカーオーディオを交換しました。
カーオーディオの取り付けって意外と簡単なんですが、最初はよくわからないことも多かったので、基本的な考えかたなどをまとめてみました。
この記事では特定の車種や、機器についてではなく、あくまで一般的な部分について説明していきます。
僕の場合、自分でやる理由は2点あって、一つは自分でやれそうだし面白そうっていう好奇心からくる部分。ネジを数本はずしただけで、普段見えない部分が見えると同時に、(へー、こうなってるんだ。)っていう小さな驚きを得られる中毒性については共感してくれる人も多いはず。
そしてもう一つは余計な出費を抑えられるという経済的な面。
ネットの最安値で商品を手に入れ自分で取り付けるのと、店舗で購入し取り付けてもらうのでは、少なくても5千円、場合によっては数万円の違いを生むことががあります。
カーオーディオの中身を開けるわけではなく、あくまで買った製品を車に取り付けるだけなので、複雑なこともないですし、開けてはみたもののそっとネジを締め直す。なんてこともありません。もちろん最低限の工具などは必要ですが、オーディオ機器の取り付けであれば、プラスドライバーと、レンチかモンキースパナがあれば便利かもってくらいです。
僕が愛用してるドライバーはベッセルのやつ。
いろいろ試したけど、家具の組み立てとか大抵のもの開けるのにはこれが一番使いやすい。
ちなみに時代の流れか、オートバックスなどでも、amazon購入品の取り付けを行っているようです。(※新品に限ります)
Amazonで購入した用品の取付・交換サービス
カー電源の基礎知識
カーオーディオやETC車載機、LED照明などのアクセサリーを取り付ける際には、車の電源について少し知っておく必要があります。カーオーディオの場合は専用ハーネスなどを利用すれば、深く考える必要はありませんし、ちょっとしたアクセサリーであればシガーソケットを利用するなどのものもありますが、それだけでは選択肢が限られてしまいますので、基礎知識を抑えておきましょう。
車の電源は、大きく3種類にわけられます。
ACC電源
通常、ACCやアクセサリー電源と書かれています。
これはキーを捻った時にオンになる電源です。
例えばETCなどはエンジンをかけるまで必要ないですよね。
イルミ電源
スモールランプ(ポジションランプ)点灯時にオンになる電源。
LEDライトなんかの電源はここから取ると、ライトに連動して点灯させたりすることが可能です。僕はしませんが、夜ライトをつける時間帯には車内の足元も光らせるなんてことも可能なわけです。
バッテリー電源
つねに電気が流れています。
ルームランプなどはエンジンをかけなくても電気がつきますが、バッテリー電源を使用しているからです。
バッテリー電源は常に流れているので、繋いでいる機器のスイッチを切り忘れたりするとバッテリーを常に消費し、バッテリー上がりの原因となるため注意が必要です。
カーオーディオの取り付け手順
電源の種類がわかったところで、カーオーディオの取付手順に進みますが、おおまかに下記のような手順になります。
- カーオーディオ本体とハーネス、工具を準備する
- バッテリーのマイナス側をはずす
- インパネの取り外し
- 新しいカーオーディオをステーにとりつけて配線する
- はずしたもを元に戻す。
- バッテリーのマイナス端子を繋ぐ
カーオーディオ本体とハーネス、工具を準備する
まずは本体がないと話になりません。カーオーディオには「1DIN」と「2DIN」という幅は同じで高さの異なる規格サイズがあります。1DINのスペースに2DINのカーオーディオを取り付けることはできませんが2DINのスペースに1DINの機器を取り付けることは可能です。その場合、スペースを埋めるための別の機器や収納ケース型になっているものなどをとりつけると外観が綺麗に収まります。
2DIN 1DIN
ちなみに僕が取り付けたのは2DINのこちら。
iPodがUSBで繋げ、本体側でもiPod側でも操作ができ、AUX端子も全面についている機種です。
カーオーディオを取り付ける際、機器の後ろから出ている配線を車体側からでている配線と繋げる必要があります。
(※記事用に写真残してなかったのでブレブレのしかなかったです。。)
それぞれの配線については説明書に書かれているので、きちんと結線すれば問題ないのですが、自信のない場合は千円前後で販売されている専用ハーネスを使うととても簡単です。
オーディオ機器の裏から出ている線は色で何の線かわかるようになっていますが、車体側から出てる線は一目で何の線だかわかりにくいことがあります。ハーネスを使用すれば車体側から出てる線とつなげば、あとは同じ色の線のオスとメスのギボシを繋いでいけばいいだけ。とても簡単です。
エーモンから各社対応のハーネスがでていますが、同じ車種でも年式によってピン数が異なったりしますので車種名と年式を車検証などで調べた上で対応するハーネスを選びましょう。
メーカー | ピン数 | 型番 |
---|---|---|
トヨタ車・ダイハツ車 | 10P・6P | 2202 |
トヨタ車・ダイハツ車 | 10P・6P | 2225 |
日産車 | 10P・6P | 2204 |
日産車 | 20P・3P | 2223 |
日産車 | 20P・3P・12P | 2229 |
ホンダ車・スズキ車 | 20P | 2207 |
ホンダ車 | 17P | 2224 |
ホンダ車 | 24P | 2227 |
マツダ・アンフィニ・ユーノス車 | 12P・8P | 2209 |
マツダ車 | 24P | 2222 |
三菱車 | 14P | 2211 |
三菱車 | 20P | 2226 |
スバル車 | 14P | 2213 |
スバル車 | 20P | 2228 |
スズキ車 | 12P | 2217 |
バッテリーのマイナス端子を取り外す
作業に入る前にボンネットを開き、バッテリーのマイナス端子を取り外してください。
これは万が一の時にオーディオ機器を壊さないために、必ずおこないましょう。
インパネの取り外し
この記事では特定の車種にはふれませんが、カーオーディオを交換するには本体がとりつけてある場所のパネルを取り外す必要があります。
慣れないうちは抵抗があるかもしれませんが、言ってみればただのカバー。車種によって多少の違いはあるものの、大抵、プラスネジを数本外して爪を持ち上げながら少し力を加えるとはずれます。
※無理な力をかけて爪を折ってしまわないように注意しましょう。
この辺は「車種名+オーディオ交換」などで検索すればよほどのマイナー車でないかぎり、手順や画像などが出てくると思います。それらを見てできそうだと思ったら、自分で挑戦してみる。というスタンスでもいいかもしれません。
新しいカーオーディオをステーにとりつけて配線する
取り外す古いカーオーディオの両サイドが4本(3本)のネジでステーに取り付けてあると思いますので、ネジをはずし、新しいカーオーディオをステーに取り付けます。オーディオ機器の裏から出てる線と同じ色のハーネスの線のギボシをつなぎ、アース線を車の金属部分に取り付けます。
アース線はクワガタ端子になっていることも多いので、ボディのボルト部分などに噛ませれば問題ないでしょう。
※アース線は金属部に繋げないと意味がないので注意してください
取り外したものを元に戻す。
カーオーディオ本体を取り付けたステーを元に戻すとともに、インパネを外す時に、シガーソケットの電源やハザードボタンのソケットを抜いたりした場合は、それらを元に戻すのを忘れないようにしましょう。
最後に
ブレーキやエンジンなど、車の動力や安全に関わる部分を素人が行うのは危険ですが、オーディオとかアクセサリーとかちょっとしたものを取り付けるくらいであれば、どこから電源を取るべきかってところさえ押さえておけば、プラモデルの延長みたいな感覚でできます。
これまで車屋さんにカーオーディオの取り付けなどを頼んでいた方も、次回は自分で取り付けてみてはいかがでしょうか。
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