[映画] パタゴニア創業者達の旅を追体験『180°SOUTH』

2011年9月18日
2017年1月13日
gappacker
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2大アウトドアブランドの創業者を変えた旅

「patagonia(パタゴニア)」と「THE NORTH FACE(ノースフェイス)」という2大アウトドアブランドの創設者2人の人生を変えた若き日のパタゴニアへの旅。そして、そのフィルムを見て、同じように旅に出たいと願ったアメリカ人青年ジェフ・ジョンソンの旅のドキュメンタリー。

パタゴニアとノースフェイスの創業者が絡んでるというだけで興味は充分に湧くのだけれど、このフィルムは旅好きな人間なら誰しもが感じるであろう旅の意義というか、醍醐味のような部分を共感できる部分が多いにある。

旅の道中、思いどおりにいかなかったり、旅程を変更したり、変更せざるをえなかったり、寄り道したり、回り道したり、黙々と歩いたり、目撃したり、感じたり、伝えたり、共感したり、共鳴したり、感謝したり、怒ったり、泣いたり、笑ったり、考えたり、そんな様々な感情が起きる中で、選択と決断の連続とも言えるのが旅である。

それは恐らく人生の縮図であると言っても過言ではないし、繰り返しの日常では得難い経験でもある。
そんな道中、息をのむような美しい自然を満喫している映像が溢れている。

映画の中では資本主義や過度な開発によって破壊されつつある自然環境や、それを守ろうとする活動についても触れている。人によってはそれを政治的主張だと感じるかもしれない。現にPatagoniaやNorthfaceが自然保護に力をいれているのは事実だし、Patagoniaに至ってはシーシェパードのような過激な団体を支援していることでも知られている。

しかし、問題点を知っているのと知らないのでは次元が違うし、それを言うのと、行うのではさらに異なる。

この映画は環境問題に関心のある人も、ただ美しい風景の映像が見たい人も、旅でしか得られない「あの感覚」を呼び覚ましたい人にも、全ての旅人に、旅を愛する人にオススメしたいドキュメンタリー映画です。

予告編はこちら