ボードゲームのインストのコツと僕が意識してること

2017年4月6日
2017年5月16日
gappacker
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僕はボードゲームが好きで、以前は横浜、今は鎌倉で毎月ボードゲーム会を行っています。

少し前に、自分のやっているコミュニティ内でインストについて書いたのですが、ボードゲームやっている人には一般的に通じるテーマだと思うので書き直してみました。

これを意識すれば、インストが苦手って人でも、少しはわかりやすくできるんじゃないかと思っています。

インストってなに?

ボードゲームのルールを説明することをインストと言ったりします。
インストと言っても音楽でいうインストゥルメンツ(Instruments)ではなく、インストラクション(instruction)の略ですね。

ボードゲームには様々なタイプや異なるゲーム性のものが存在するため、毎回、ルールやゲームの内容をプレイヤーに説明する必要が出てきます。ゲームによってプレイヤー上限数があるため、ボードゲーム会などの参加人数が増えてくると、必然的にテーブルを複数卓立てることになり、テーブル毎にインストする人が必要になってきます。

つまり、ボードゲーム会の参加人数が増えると、インストする人も増えるんですね。
基本的にはそのゲームのプレイ経験があり、ルールを知ってる人がインストすることになると思うのですが、わかっていても人に伝えるのが難しいと感じることはあるのではないでしょうか。

そんなわけでインストする時に僕が気をつけていることと、説明する順番についてまとめてみました。

インストはゲーム体験にとって重要

ボードゲームの中にはルールが複雑なものがあり、さらにルールブック自体の説明がわかりにくいものも多数存在します。しかし、ゲームのルールを理解している人による素晴らしいインストによって、スムーズにゲームを楽しめたり、より良いゲーム体験にすることもできます。

気負う必要はないですが、インストによってより良いものにできるっていう意識は持っていたほうがいいかもしれませんね。

インストの注意点

インストを行ううえで、ルールを知ってる人が複数人いる場合は、誰か1人がインストするようにし、それ以外の人は補足するにとどめ、なるべく黙っているようにしましょう。
口を挟むことによって説明の順序が前後したり、不要な混乱を招くだけです。

インストの手順

ここからは、インストに慣れていない人でもこの順序で説明すれば、伝わりやすいという手順をまとめました。

1. まずは何をするゲームなのかざっくり説明する

いきなり細かい話に入るのではなく、まずはゲームの目的や世界観を説明します。目安としては数秒から、長くても1分程度が理想です。

この時、『正体隠匿系』、『ワーカープレイスメント』、『拡大再生産』、『競りゲーム』、『協力系』、『トリックテイキング』などのいわゆるボードゲーム用語を使うことで、それなりにボードゲーム経験のある人にとってはゲームの理解を助けることになりますし、初心者の方にとっても今後、別のゲームをプレイする時のヒントになると思います。

ただし、専門用語ありきではなく、補足情報としてくらいがいいでしょう。

例:
『このゲームは各プレイヤーが〇〇になって〇〇を行い、〇〇を目指すゲームです。』
『いわゆる〇〇系(ジャンル)のゲームです。』

2. ゲーム終了、勝利条件

ゲームの目的や世界観をわかってもらったうえで、皆がどこを目指していて、どの時点で勝敗が決まったり、ゲームが終了するのか説明します。

例:
『このゲームは獲得点数で競い、誰かが〇〇点獲得した時点でゲームが終了します。』
『このゲームは全部で何ラウンド行い、ラウンド毎に集計したポイントの合計ポイントが、終了時に最も高い人が勝利します。』

3. ゲームのおおまかな流れ

ステージやラウンド、フェーズなどがある場合、いくつ、どのようなものがあり、それぞれどのような意味があるのかについて説明します。
ボードの盤面などで使う場所なんかが決まってる場合はあわせて説明するとその後の説明もスムーズになると思います。

例:
『全部で4つのステージがあって、各ステージでは〇〇と〇〇を行います。ステージが進む毎に〇〇になっていきます。』
『最初のラウンドでは(ボード上の)この部分を使い、次のラウンドではここを使います。』

4. 手番やフェーズなどで行うこと、駒やコンポーネントの説明

それぞれの手番やフェーズなどで行うアクションや、駒などのコンポーネントについて具体的に説明します。この時に、プレイヤーの取るべきアクションによって、先々どのような影響を受けるのかも合わせて説明すると親切です。

インストがわかりにくい場合は、ここから説明を始めてしまってることが多いように感じます。

例:
『スタートプレイヤーから、時計回りで手番が回っていき、手番でできることは次の○つです。』
『手札を引いて、〇〇を行う。』
『駒を〇〇において〇〇をする。』

5. 例外処理や禁止事項など

特定の条件下で発生するイベントや、ルール上やってはいけないことを説明します。

例:
『手番で〇〇を行う時は〇〇してはいけない』
『〇○の状況下では〇〇はできるけど〇〇してはいけない』

インストがわかりにくい人の特徴

僕がインストがわかりにくいと思う時は下記のような傾向があるように思います。

  • 大枠の説明がないまま、いきなり細かいところの説明から始まる。
  • 説明が行ったり来たりする。
  • すべての情報の粒度が一律で強弱(緩急)がない

まとめ

僕がインストで大事だと思うことはいきなり細かい部分を伝えようとしないことだと思っています。
今回紹介した手順にそって骨格の説明が出来ていれば、ゲームを進めながら、ポイントだけルールブックを確認しながら進めるなんてことも可能だと思います。

インストは人にモノゴトを伝える訓練にもなると思うので、まだインストしたことないって人も積極的にインストしてみるといいと思いますよ。


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