ポケモンGOに期待する経済的効果と飲食店ビジネスでの活用方法

2016年7月26日
2017年5月16日
gappacker
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ポケモンGOのビジネス活用
Photo via VisualHunt.com

ポケモンGOについての記事が続いています。
ポケモンGOをイングレスガチ勢がやってみた感想
ポケモンGOで位置情報ゲームを始める人に注意してほしいこと

イングレスは陣営間の戦いという趣向が強く、何かを書くと手の内を明かす感じになってしまうため、なかなか記事がかけませんでした。その点、ポケモンGOは緩い感じでなんでも書けそうです。とはいえ、アクセス稼ぎの攻略系記事は結構ありそうなので、今回はビジネス的な面について、ポケモンGOが優れていると思う点について書いてみようと思います。

ポケモンGOのビジネス利用の可能性

ポケモンGOにはイングレスではなかったエンドユーザーによるビジネス活用の可能性も感じます。

ポケモンGOの生み出す人の流れ

ポケモンGOには、ゲーム内で表示される地図のいたるところにポケストップと呼ばれるものがあります。

これはイングレスというゲームのポータルと呼ばれるものの一部が、そのまま再利用されているのですが、イングレスでポータルとなった基準は、XMという未知のエネルギーが湧き出てる(ゲーム内の設定)とされる場所で、公園、お寺、神社、教会、郵便局、町中のオブジェなどです。イングレスと企業コラボしてポータルになった場所(ローソン、MUFG、ソフトバンク、オートバックスなど)もあり、ポケモンの場合は、マクドナルド全店舗がポケストップになっています。

ポケモンGOはポケストップで手に入れたモンスターボールというアイテムを使って、出会ったモンスターを捕まえて育成し戦わせるのがゲームの基本となるのですが、そのためにはまずモンスターを沢山集める必要があります。

テレビなどで流されているのは、モンスターを集めるためにさまよってる人達なんですね。

飲食店などの経営者は活用を検討すべき

ビジネス活用を考えるうえで経営者の方は、まずポケモンGOをインストールしてください。ある程度、ゲームの特徴を理解しないと、意味がわからないと思います。

前回も紹介したコワーキングスペースCo-Edoの記事が参考になるので再度紹介します。
Pokémon GOのルアーモジュールを一日中垂らしてみた at コワーキングスペース茅場町 Co-Edo
一応言っておきますが、コエドさんからは、何も貰ってませんからね。

記事の中で出てくるルアーモジュールというアイテムがあるのですが、このルアーモジュールというアイテムはポケモンGOの中でキモとなるモンスター集めが捗るアイテムです。

ポケストップにルアーモジュールが入っていると、地図上のポケストップに花びらが舞うため、ポケモンGOをプレイしている半径300m程度のユーザーはそのことを認識できます。特定の場所に行って、モンスター集めが捗るとなれば、そちらにユーザーが足が運ぶためのモチベーションになることは間違いないでしょう。

以下、想定できるユーザー心理です。

いいモンスターいないかな

ちょっと先のポケストップにルアーがたらしてある!

到着。カフェ(レストラン、)がある。

暑い(寒い、疲れた)ので、中に入ってモンスターを集めよう

なんとなくビジネスに活かせそうなニオイがしませんか?

コスト計算

ポケモンGOでは様々な課金アイテムが用意されていますが、ルアーモジュールは1つ100ポケコイン、8つ入りだと680ポケコインとなります。
ではポケコインはいくらかというと下の画像を見てください。
ポケモンGOのアイテム課金

一番お得感のある14,500ポケコインが11,800円となります。
14,500ポケコインですべて8つ入りルアーモジュールを買うと
14,500 ÷ 680 = 21セット
1セットは8つ入りなので
21 × 8 = 168個
一つあたりの効果が30分なので
30 × 168 = 5040分(84時間)

なんと84時間分の集客効果が11,800円で購入できることになります。
(※ルアーモジュールの使用は30分単位)

つまり1時間あたり240円〜最安140円で集客効果が望めるんですね。
お店の前で呼び込むのと違い、ルアーモジュールは半径300mくらいの距離の人に認識してもらえます。

厳密にはテナント料や人件費もあるのでお店にもよるでしょうが、1時間でコーヒー2杯でれば投資金額の140円は回収できるんじゃないでしょうか。

活用方法の応用パターン

空いている時間など狙ってルアーを使用する

時間を狙ってルアーを垂らすのもいいと思います。例えば、お店が空いている時間帯にルアーを垂らすことで効果的な集客を狙うことも可能ですし、朝の通勤時間帯にあわせて垂らすことで、30分早く家を出てコーヒーを1杯飲みに寄ってくれるかもしれません。

飲食店では長居されても利益率下がってしまうでしょうし、店舗の回転率を上げるためには、30分開けてルアーを垂らすのもいいかもしれません。

お店の前にポケストップがない

お店のまえにポケストップがない場合でも、人通りを増やすことはできるかもしれません。
たとえば店頭販売のクレープ屋さんとかであれば、人通りを増やすことが重要だと思います。すこし手間はかかりますが、例えば駅など人の集まりやすいところから、お店のを通り過ぎたポケストップにルアー入れてみたりして、人通りの変化を確認してみるのもいいかもしれませんね。

店頭販売も行ってみる

様々なビジネス形態があるのですべてを想定することはできませんが、人通りが増えることで生まれるあらたな可能性もあるのではないでしょうか。小売ビジネスでポケモンGOを活用するのは難しそうですが、ワゴンセールみたいなものにタイミングを合わせてみるとか、果物売ってるお店が店頭でパイナップルの切り身を売ってみるとか柔軟な発想で何かできそうな気がします。(※法的な面はよくわかりませんが)

今後1ヶ月がカギ

ポケモンGOによる集客は今から1ヶ月がカギだと思います。
成果が出ればすぐに他の店舗も真似するでしょうし、お店に足を運んでもらう最初の一手は早いほうが効果的でしょう。
ルアーによる集客が珍しくなくなってからでは、わざわざ知らないお店に行く意味がなくなってしまうかもしれません。

まとめ

イングレスというゲームがポケモンGOの基盤を作り上げたことを否定する人はいないでしょう。
僕はイングレスというゲームをほぼ無課金でしゃぶりつくした感があるので、楽しませてもらったという気持ちを持ちつつ、どうやってマネタイズすんだろうとずっと気になっていました。途中からアイテムによる課金や企業コラボが始まったりして少しは潤ったのかと思いつつも、決定打と言えるほどとは思えませんでした。

ポケモンGOではエンドユーザーの課金が最初から組み入れてあるうえに、それをビジネスに活用できそうという意味であたらしい可能性を感じます。
ルアー課金をビジネスに活かして、それによってナイアンティックも儲けるられるのであれば、改善のために新たな投資も加速するでしょうし、持続可能な収益構造に近づくんではないでしょうか。

イングレスを地域活性化に取り組んでいた自治体などもありましたが、ポケモンGOは個人や小さなグループが商店街などのピンポイントで通りを活性化したりする可能性があるような気がします。

ポケモンGOやってるとバッテリーの減り方が尋常じゃないですよね?
モバイルバッテリーのおすすめと選び方という記事でモバイルバッテリーについてまとめていますのでよろしければそちらも参考にしてみてください。

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