提供素材で曲を作り、ラッパーとコラボする『ON THE SPOT』が面白い

2017年3月2日 gappacker
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Photo via Visual hunt

有名アーティスト達を手がけるプロデューサーやエンジニアが、提供されたSound Pack(音素材)をもとにトラックを制作し、ラッパーやヴォーカリストとコラボする動画『ON THE SPOT』を紹介します。機材メーカーNative Instruments(NI)のYoutubeチャンネルMashine Mastersで行われている企画です。

以前、『目隠しで選んだレコード3枚からビートを作るリズムルーレットが面白い』という記事で、レコードからサンプリングしてトラックメイキング行う『リズムルーレット』という企画動画を紹介したのですが、内容としてはそれに近いものがありますね。

制作風景や使用機材などがみられる

この企画の魅力は製作中の風景が見られるだけでなく、使用機材や使い方なんかもわかるところにあります。NIのチャンネルがだからか AKAIのロゴとか映ると、雰囲気だしつつ微妙にボカしたりしてる気もしますが、そこはご愛嬌。いちおう動画内で使用しているメイン機材なんかもわかる範囲で紹介してみたいと思います。

General Steele Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Es-K Ft. BuckTownUSA

BuckTownUSAのインハウスプロデューサーである Es-KがAbleton Push 2を使用して作ったトラックに、VVS Verbal、Mic Handz、Louie Skaggsの3人がラップを乗せています。

50 Cent Producer Makes a Beat ON THE SPOT – !llmind ft. King Z3us

グラミー賞にノミネートされたこともあり、50 CentやJ Cole、Drake、Slaughterhouse, Scarface, Ludacrisなどのトラックも手がける!llmindがProToolsを使ってトラックを制作、Roseville Music GroupのアーティストであるKing Z3usがラップを乗せています。

Ludacris Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Krunkadelic ft. Miss Zenya

Sean Paul、Jamie Foxx、Nelly Furtado、Ludacris、Jazmine SullivanなどをてがけるプロデューサーのKrunkadelicがLogic Pro X を使ってスムースで心地よいビートを作りそこにMiss Zenyaの綺麗な歌声が乗っています。とても心地よいトラック。

打ち込みに使用している腱板はArturiaのKeylab 49。

The Diplomats Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Gorilla Tek ft. Matt Fuze

The Diplomats、Trina,、Trick Daddy,、Ludacris,、Flo Rida,、8Ballなどを手がけるGorilla TekがMaschine Studioを使用してトラップスタイルのビートを作りそこにマイアミのMC、Matt Fuzeがラップしています。

Dave East Producers Make a Beat ON THE SPOT – Buda and Grandz ft. Haddy Racks

Raekwon Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Jacuzzi Jefferson ft Hannah Sumner x Duvv

ニューヨークのヒップホッププロデューサーであり、RaekwonやPool Cosby、Hannah Sumner、Duvvなどを手がけるJacuzzi JeffersonがAbleton Liveを使用して制作しています。Hannah Sumnerのコーラスを撮ったあとに、最終的にソウルフルな歌声のDuvvが歌を乗せています。

Method Man Producer Makes a Beat ON THE SPOT – J57 (The Brown Bag AllStars) ft Damone Tyrell (DEHH)

Method ManやJoell Ortiz、Raekwon、Joey Bada$$、Action Bronson、Large Professor、Brown Bag Allstarsなどを手がけるニューヨークのヒップホッププロデューサーJ57のトラックにアトランタのDamone Tyrellがラップを乗せています。

機材はAKAIのMPK25を使用しています。

T.I. Engineer Makes a Beat ON THE SPOT – Nastee ft Dessy Hinds of Pro Era

T.I.やPro Era、Joey Badass、Big Pun、Mobb Deepなどを手がけるプロデューサーでありエンジニアでもあるNasteeがAKAI MPC1000を使ってトラックを制作し、そこに
Dessy Hindsがラップを乗せています。

機材はなかなか年季の入ったMPC1000。

Meek Mill Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Hellfire Beats ft Dre Skuffs

Meek MillやEA-Ski、AG (DITC)、General Steele (Smif n Wessun)などを手がけたニュージャージーのヒップホッププロデューサーであり、エンジニアでもあるHellfireBeatsがMPC Touchスムースな東海岸ブームバップなビートを作り、そこに同じくニュージャージのMCであるDre Skuffsがラップしています。

Talib Kweli Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Decap ft The Kid Rated R

西海岸のヒップホッププロデューサーであり、Talib Kweli, Royce Da 5’9″, Cassidy, Drag-On, Yung Berg, Spider Locなどを手掛けたDecapがAbleton Push 2とKomplete Kontrol サンフランシスコのMC、The Kid Rated Rがラップしています。

Eminem Engineer Makes a Beat ON THE SPOT – Malex Ft. InfoRed and Ekzile

CommonやEminem、Gladys Knight、Symbolyc Oneなどを手がけグラミー書を受賞したTheRealMalexがAbleton Push 2を使用して制作した東海岸ブームバップなトラックにダラスのMCであるInfoRizzleとEkzileがラップしています。

J Cole Engineer Makes a Beat ON THE SPOT – Mike Kuz ft. I.S.A.

Walé、J. Cole、Common、Slaughterhouse、Teyana Taylor、Drakeなどを手掛けたニューヨークのヒップホッププロデューサーでエンジニアでもあるMike KuzがReasonを使用してトラックを作り、そこにニューヨークのI.S.A.がラップしています。

使用しているMIDIキーボードはM-AUDIOの『Oxygen 61』っぽいですね。

Nicki Minaj Producer Makes a Beat ON THE SPOT – Snipe Young ft Eamon and Drizzy Dro

Lil Jon, “Neff-U” Feemster, Nicki Minajなどの楽曲を手がけた西海岸のヒップホッププロデューサーでありグラミー賞にノミネートされたサウンドデザイナーでもあるSnipe YoungがMaschine Studioでトラックを作り、シンガーのEamonとMCのDrizzy Droが歌を乗せています。

キーボードはYAMAHAのMOTIF6、ビートメイキングはMashine Studionを使用しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。
いろんなプロデューサーがどのような環境で素材を調理し、トラック制作を行っていくのかを見えるのは面白いですね。
Mashine MastersチャンネルなのでMachineユーザーが沢山いるのは当然なんですが、Ableton Pushを使っている人も結構多かったのが印象的でした。
この企画はすでに結構な数の動画が公開されていますのでここで全てを紹介することはできません。チャンネル登録しておくと新作が出た時に確認できるので興味ある人はチャンネル登録しておくといいかもですね。

Maschine Masters On The Spot Sessions

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