[INGRESS] クリスマスに猿島が青く沈んだ。ダル猿計画実行犯の手記

2014年12月26日
2017年5月16日
gappacker
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ダル猿計画

横須賀市のINGRESSキャンペーンと『ダル猿計画』

INGRESSというGoogleが始めた位置情報を利用した陣取りゲームがあります。
※この記事はINGRESSユーザー向けなので、もしまだINGRESSについて知らないという人はINGRESSについて調べてから読むと理解しやすいと思います。

先日、横須賀市がINGRESSとコラボしてキャンペーンを行うという発表がありました。
STRATEGY BASE FOR INGRESS IN YOKOSUKA

そしてキャンペーンに先駆け、12/25にブロガーを猿島に招待するというイベントがあり、その日の猿島を青いCFで沈めたのが下のキャプチャ画像にある『ダル猿計画』です。
darusaru

INGRESSについてはA8になるまでブログに書くのは読めようと思っていたのですが、A8になったらなったで隠密行動しようと、結局これまでINGRESSについて書いてきませんでした。8月の末にイングレスをはじめて9/11でA8に、ダルサナ後に、たなぼたメダルでA13になりました多分ガチ勢のGapPackerです。

今回の『DARU猿計画』の実行犯です。

といっても1人で動いていたわけではなく、今回の作戦ではMLF(三浦半島解放戦線)の多くのメンバーが関わっていたので、僕はメンバーが集めてくれた鍵を持って、司令官Xの指示の通りに動き、タイミングを見計らってリンクを張っただけとも言えますね。

僕は横須賀に住んでいるわけではないのですが、MLFのAGの方々とも仲良くさせていただいます。MLFはフラットで仲が良く、明るい人が多い印象です。

今回の計画は、色んな考えをもって参加した人がいると思いますが、実行犯として関わったAGの手記として、DARU猿計画を振り返ってみたいと思います。

なお、どちらかの陣営による相手陣営はクソだ、みたいな単純で幼稚な議論には一切触れませんのでご心配なく。

今回の作戦が生まれた背景

ダル猿計画は横須賀市のキャンペーンページが出来た直後、みんなで話している時にトントン拍子で計画が進みました。計画の原動力となったのはINGRESSを楽しむエージェントとしての不満と不公平感であることは共通してるのではないかと思います。

今回のキャンペーンになぜ不満だったか

今回のキャンペーンは傍から見ると行政がINGRESSを活用した中立なキャンペーンのように見えていると思います。しかし、INGRESSをやっていて、このエリアの状況をわかっている人からすると、おかしな部分が多くありました。

  • 青陣営が優勢な土地を舞台にした緑陣営による計画
  • 監修者4人に対する疑問
  • モデルルートの格差
  • 同時期に作られた緑のA2によるファーム誘導ミッション

青陣営が優勢な横須賀を舞台にした緑陣営による計画

以前から横須賀は青のファームとして有名な場所でした。
ファームとは高ポータルの密集地のことで、レベルの高いアイテムが補給できる場所のことをいい、首都圏だと長津田にある緑のファーム(通称:ムカデ)が有名です。

ファームは味方エージェントにはとても有り難がられる一方で、敵方のエージェント(今回のケースでいうと緑)からすると邪魔な存在でもあるわけです。

レベル8の高レベルポータルを作るためには、ウィルスと呼ばれるアイテムを使わない場合、A8以上のAGが8人必要になります。
10月以降はボーナス期間や新メダルなどもあり、短期間で成長したA8のエージェントが増えましたが、それ以前はP8といわれる高レベルのポータルを維持するのは簡単ことではなく、それをできていたのが今回のキャンペーンの舞台となった猿島を含む、横須賀エリアです。

僕は直接面識はないのですが、横須賀でずっと劣勢に立たされていた緑AGには市の職員が多いそうです。
キャンペーンサイト上のモデルが全て緑AGなのは現地を知る人には周知のこと。そんな緑AGが今回の首謀者(?)であるOtsuneさんに泣きついて上手い事、市長を抱え込んだ?
真相はわからないですが、そう思われても仕方ない条件だけが揃っているわけですね。

監修者4人に対する疑問

監修者・ご協力として名前の出ているブロガーのうち、緑の2人は追浜と金沢を地元としている横須賀近隣地区のAGであり、実際に交戦(ゲーム内で)しているのですが、青のお二人は埼玉など横須賀と無関係なAGであり、INGRESS的には完全部外者かつ地元AGの誰とも面識がないんですね。
知名度があるので、バランス取るために据えられた感じなのでしょうか。

ちなみにOtsuneさんは横須賀のAGにガーディアン候補を奪われ、すぐに横須賀に仕返しに来たという逸話があるそうです。(これにはシンパシー感じましたw)
ネットウォッチャーとのことですが、一体何者なんでしょうね?

他の方は名前は知っていたものの、この人だけはいまだによくわかりません。
mehoriさんはセルフブランディングが上手い人、青の2人は名前とブログ名だけ知ってるけれど、印象に残ってる記事がないのが印象的で、本を書いたり、トレンドを押さえた便利な記事を量産している万能ブロガーといった感じ。(ディスってるわけではないです。)

Otsuneさん、会った事も話した事もないので悪く言うつもりはないのですが、ググってみるとオフ会での下世話なネタばかりでてくるので、ますますよくわかりません。実はINGRESSを始めてから名前を知った人なんですが、戦略的に考えてるみたいなアピールしてるっぽかったので、首都圏でソロプレイしているぶっ放しあいとハイエナ団子レゾでリンクは張れまくるだけ張るようなINGRESSやってるAGとは違うマトモな人なのかと思ってたんですよ。

そしたら今回の一件。
あら、がっかり。
キャンペーンに乗じて地域バランスひっくり返そうだなんて随分かっこ悪いことするじゃないですか。

モデルルートの格差

キャンペーンサイト上で紹介されている2つのモデルルートですが、
青のファーム三笠公園に対して、横須賀の秘境ルートとして紹介しているのが鷹取山です。
これOtsuneさんのホームなんですが、ポータル数少ないし、はっきり言ってそんなに魅力的ではないんですね。

イベントは緑が仕切ります。青の景品はセルシオ、緑の景品はマーチ。
さぁ、公平なのでゲームを始めましょう!(緑のAGの方は逆の立場になって考えてくださいね。)

なんども言いますが、このキャンペーンには地元の青AGは関与していません。

同時期に作られた緑のA2によるファーム誘導ミッション

少し前にミッションというコースを作れる機能が加わったのですが、緑のA2、つまり始めたばかりのAGによってファームに誘導するミッションが作られていました。
レベル2というとINGRESSを初めて数時間で到達できるレベルであり、普通に考えてゲーム性すら理解できていない可能性が高いです。
そんな人が青のファームを舞台にしたミッションが作れるでしょうか?

僕が感じたコレじゃない感

で、以上のように、いろいろとおかしいと感じる点が多く、キャンペーンが発表された直後に僕が感じたのがINGRESSコレじゃない感でした。
INGRESSってこういうやり方で競うものじゃないはず。

僕もこうして細々とブログ書いたりしてる身なので、キャンペーン発表時には一瞬だけイベント参加しようかとも思ったんですが、どうも面白くない。

じゃあ猿島沈めちゃおっか?
ダルサナでは緑に上手くやられたし、これこそINGRESSらしい抵抗の仕方だよね。

ということで計画が進みました。

平日でしかもクリスマス当日、時間に融通の効く非リア充っぷりがバレる事もいとわず、挙手制で計画に参加するメンバーが固まり、作戦立案が始まりました。

ダル猿計画実行まで

事前準備

戦略脳の司令官Xにより、複数の猿島を沈めるプランが出され、前日から当日の状況に応じて臨機応変に計画を変更しようということになりました。
その計画に応じて、担当を決め、動けるメンバーは事前に鍵を収集し、当日に備えたわけです。

当日は僕が一番動きましたが、綿密な計画と、時間を割いて鍵を集めてくれたくれたメンバーがいなければできない作戦でした。

作戦当日

当日の朝、作戦に参加するメンバーは集合場所のポートマーケットに集まり、司令官の指示どおりに鍵の分配を行い、各自担当の持ち場へ移動しました。
僕も土地勘のない場所へ、バイクで移動してコーヒーを飲みながら待機します。

各エリアのAGに司令官から指示がでていき、各自任務をこなしていきます。
intelを見ながら逐一変わる状況を踏まえた司令官の先を読んだ指示は的確で、仲間でありながら驚きました。

僕も普段からINGRESSでいろいろ考えているほうだとは思うのですが、彼の場合、置かれた状況に対して臨機応変に戦略を切り替えていたんですね。
時間的制約がなければともかく、瞬時に作戦を切り替えられる思考瞬発力は流石だと思いました。

ツアー参加者が船に乗ったという情報が入ってからリンクを張ってCFに沈めます。
さらに猿島内のリンクが切れた瞬間を見計らって追加のリンクを飛ばします。
で、出来たのが上の画像の状態なんですね。

実行犯なのでしくじるわけにはいかねーって、やってる時はドキドキしましたけどね。
計画通りに沈んだのでなかなかの興奮でした。
他のエリアで見守ってたメンバー達はハイタッチしてたらしいです。

というわけでダルサナをオマージュしたINGRESS的レジスタンスによる抵抗が『ダル猿計画』だったわけですね。
イングレス速報さん、ツリーじゃなくてごめんなさい。
記事化が早くて驚いたとともに「えっ、ここからまさかのツリー化?w」みたいになったりして、楽しませてもらいました。
ちなみに僕のtweetがコメント欄に引用されていましたが、僕は書き込んでませんので。

最後に

INGRESSはハマると危険なゲームです。
それなりの時間を費やしてしまっていますが、後悔はしていません。

ついつい相手陣営のエージェントの動きにイラついたりすることもありますが、基本スキャナー越しに活動しているのは人です。
2ちゃんに書き込んで憂さ晴らしするようなショボいAGにならずに、相手に恐れられるような強いエージェントになってイングレスを楽しんで欲しいですね。

僕も地元で活動する緑AGには一目置いてますし、あえば談笑もします。(憎たらしいと思われてるかもしれませんが。w)

INGRESSをやった事ない方で、興味があって周りにやっている人がいる場合は、仲のいい人と同じ陣営を選ぶと一緒に行動できるのでいいと思いますよ。
やりだすときっと色んな発見があるはずです。

最後にとても参考になるサイトへのリンクを張っておきます。
INGRESS Alchemy Guide (Unofficial Ingress Strategy Guide)
INGRESS速報
女子エージェントのためのINGRESS通信
INGRESS エージェントプロトコル

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでgappackerをフォローしよう!

 この記事のタイトルとURLをコピーする