[書評] モノゴトを視覚的に伝える『図で考えるとすべてまとまる』

2014年7月11日
2016年1月16日
gappacker
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図で考えるとすべてまとまる

僕が欲しいものの一つ、図式化する能力

自分の不得意なことをあげればキリがない。
しかし、自分が不得意でありながら、これができたらどんなに素晴らしいだろうと思うのが、図式化する能力である。

以前、働いていた会社の社長は、物事を単純化する能力と、図式化する能力に長けていた。
なんでも単純化すればいいというものではないが、複数のメンバーが関わっていたり、言葉だけで伝わらない時にはものすごい効力を発揮する。それは間違いなく彼のストロングポイントだったと思う。

その後、手伝っていたスタートアップで、メンバーの中に若くて優秀なFさんという青年がいた。
彼は論理的に物事を考えた上で、図式化も巧かったため、論点や課題点などの理解がしやすかった。

自分のフィルターを通して、脳内にある理解というカップに情報が届くとすれば、それは一定の割合で、かつ適切な速度で情報が注がれ、こぼれることも溢れることもない。それは、もっともらしく長々と、内容のないことを得意げに話す人とは対局の位置にあるスマートさであり、そのスマートな論理展開を支えていたのが、図式化の技術である。

僕は置かれた状況を整理したり、問題点を把握したりして、言語化する能力に関しては、ワリと得意だと思っている。
内容を伝える時、その瞬間求められている情報の解像度に応じて、情報の量自体が変わると思うのだが、深いところに言及すればするほど、情報は肥大化し、伝達時のロスは避けられなくなる。

そんな時に、説明を簡略化しつつも相手の理解を助け、さらに忘却を阻止するためにも、図式化は効力を発揮すると思っている。
本書はそんな図式化する技術を身につけるための本だ。

図式化のメリット

図とは情報に対して分類と整理を行う作業であり、そのメリットとして下記の5つが挙げられている。

1. 図は頭を整理する
2. 図は問題解決能力を高める
3. 図を使うと仕事が早くなる
4. 図は効果的に相手に伝わる
5. 図はあらゆる仕事の場面で役に立つ

7つの必勝パターン

図式化の7つのパターンを紹介していますが、大事なことは図を考えるのではなく、考えるために図を使うということ。

因数分解

物事を要素ごとに分解していき、細かく掘り下げていくときに使う。

因数分解

マトリックス

タイプ別にわけて、関係性や優先順位をわかりやすくするために使う。

マトリックス図

沢山ある情報を簡単に整理するために使う。
表

比較

比べて検証したい時や、どのように違うのかを示したい時に使う。
横軸に比較するものの数。縦軸に比較する項目を入れる。

比較表

線表

時間軸を可視化し、スケジュール策定などに使う。

線表

コンセプト

ものの特徴を表現するときに使う。

コンセプト

プロセス

ステージ毎に分けて考える時に使う。

プロセス

本の構成

実践で図を活用するために、6章にわけてある。
第1章では「図とは何か?」に触れ、第2章で「図で考えるメリット」を、第3章で「図への苦手意識」を取り除き、第4章でようやく7つのパターンを解説、そして図のパターンを学んだ第5章では、実際に、料理教室の事業展開について図を活用して課題に取り組んでいきます。最後の第6章で資料の作り方でまとめて終わりという構成。
著者が元コンサルだけあって、なぞっていきやすい、わかりやすい構成になっている。

読んでみて

僕が図式化に対して苦手意識があることは前述したとおりだが、この本で7つのパターンを見て、使いどころさえ判断できれば、実はそれほど難しいことではないのかもしれないと思えるようになった。
あとは実践するのみ。今後このブログ内でも図を効果的に使えるようになればいいと思っています。
図式化することに苦手意識を持っているような僕のような人には良い本だと思いました。

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