日本版Quora? スタートアップ系の質問サービスQixil(キクシル)の一般公開開始。

2013年7月2日
2016年7月6日
gappacker
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Q&AサービスのQixilが一般公開されていましたので紹介します。

Qixil

Qixil


開発元のPitapatは同サービス名のSNSと連動した出会い系のサービスを開発していた会社です。クローズドだったβ版で公開されていたMVP[Minimum Value Product](必要最低限な機能のみのプロダクト)感満載だった時に比べると、すっきりとした綺麗なデザインになり、サイドメニューがついたことでブラウジングもしやすくなっていました。

類似競合サービスとの比較

Q&Aサービスといえば、古くは、はてなの人力検索や、yahoo知恵袋、教えてgoo、そしてちょっと前に流行ったザ・インタビューズそして、海外のもので有名なものだとQuoraなどがあります。

普通にインターネットを活用している人以外であればインタービューズ以外の日本のサービスはお世話になったことがあるのではないでしょうか?

それぞれのサービスの特徴を比較してみましょう。

質問重視のQ&A

Yahoo知恵袋/教えてgoo/はてな人力検索は、ユーザー(サービスID)からの質問に対しユーザー(サービスID)が回答する質問と回答そのものにフォーカスをしているサービスで、知りたいことを質問すれば誰かが答えてくれて、最後に質問者が回答者を評価する仕組みです。

回答者のモチーベションは評価によるポイントがメインとなります。
質問の範囲も幅広く、サーチエンジンの検索結果に強いため、何か日常的な調べ毎をしていると良く目にしますね。
面白くはないが実用性のあるサービスだと思います。

人にフォーカスした質問サイト

TwitterやFacebookと連携した“個”にフォーカスした質問サービスに株式会社paperboy&co.の運営するザ・インタビューズがあります。
2012年の前半は結構流行っていて、当時はSNS上でよく見かけた記憶があります。質問ベースというよりは○○さんにだったら何を聞きたいか?という部分にフォーカスしているのが面白いところです。誰が質問してきたかはわからず、質問される側の個人情報はそれぞれの情報開示度によって異なるといった感じでしょうか。

久しぶりにサイトを確認しに行ったところ、海外展開しているのでしょうか?
フッターに英語と中国語がありました。

僕は使わなくなってしまったのですが、その理由としては
・質問が来てもボケようとしてしまう。
・多数のユーザーに同じ質問が(恐らくロボットにより)投げかけられていて萎えた。
という点があります。

面白いけど実用性のないサービスだったのだと今は思っています。

聞きたい事に答えてくれたのは誰?誰に答えてもらいたいか?

Qixilの優れている所は、聞きたい質問があった上で、回答者が実名で回答するところにあります。それどころか回答して欲しい人にリクエストすることも可能です。
経歴や専門分野、立場の違いなど素性のわかる人が答えてくれるので、質問した側、その質問に興味のある第三者が回答を見た時に、得られるものが大きいと感じます。

これに似たサービスが英語のサービスであるQuoraなのですが、シリコンバレー界隈の有名人が実名で質問に答えるということで一時期話題になっていました。僕も気になった質問とかは目を通したりしていましたが、何しろ英語、読み続けると疲れちゃうんですよね。

で、こんなサービス日本でもできないかなと、何人の人が思っていたかは知りませんが、そんなタイミングで出てきたのがQixilです。
かなり前から気になっていて、確かティザーサイトにメールアドレスを登録していたんですが、なかなか招待がこないうえに友人からの招待もなく(これは自分に問題があるんでしょうきっと。)入れたと思ったらわりとすぐに一般公開という感じでした。

というわけで、ベータ版もそれほど長く使っていないのですが、ベータ版の時点からスタートアップ界隈で活躍している著名人が多く参加しているため、かなり興味深い質問が多数あります。

今後の展開について僕が懸念していること

コミュニティとしての質の維持

現状では濃いユーザーが多数いることで魅力的なコミュニティになっていると思うのですが、これが一般公開したことでユーザーが増えてくるに従い、質の低い質問が出てくる可能性があります。
このサービスの優れた点として回答をリクエストする機能があると思いますが、いわゆる”教えて君”により、低レベルな質問が、忙しく高いレベルで活躍する著名人に集中した際に、これまで活躍していた質の高いユーザーの離脱が起きる可能性があり、それをどのようにして防ぐのかというところがQixilの継続的な発展における鍵になりそうな気がします。悪貨は良貨を駆逐するという例えが正確かどうかはわかりませんが、質を保ったままスケールできるのかってところは難しそうですし、どのように対応していくのかはものすごく気になります。

マネタイズについて

Qxilってニーズもあるし、素晴らしいサービスであると感じるのですが、あまりお金の匂いがしないんですよね。
回答者が金銭的なリターンではなく、ボランティア的な感覚であったり、回答することによりブランディングを行うというような意図があったりすると思います。
その質を保ちながらスケールしていく過程でマネタイズしていくっていう部分はかなり難しそうな気がしています。

最後に

質問するまえにググろう

そんな訳で魅力的なサービスQixilへの登録をオススメしますが、質問する前にググることは忘れずに。質の低い質問はコミュニティやサービスを破壊しかねません。

Webサービスつくったら教えてください。

僕は面白いサービスとか好きなんで、もしこの記事読んでる人で、Webサービスつくってる方がいたら教えてくださいませ。
多分、そこそこ役に立つフィードバックとか出来ると思います。

あ、あとQixilに関しては開発秘話的なCarreHackさんの記事がありますので興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。
サービス閉鎖を経たPitapatが見据える新サービス《Qixil-キクシル-》の全貌[後編]

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