[ヒッチハイク旅] 宇都宮編 厚すぎる埼玉の壁。

2014年6月18日
2016年12月30日
gappacker
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ヒッチハイク開始

前回の話、『僕が宇都宮までヒッチハイクで行くことになったワケ』の続きです。

コワーキングスペースCo-Edoを出ると、歩いて昭和通りを目指す。
あとはひたすら北上するだけ。(と思っていた。)

後方から来る車に向かって親指を上げた右腕を突き出しながら、歩道を歩く。
車を拾うのに適している場所を見つけては、しばらくその場所に立ち止まり、走っている車に対して腕を上げる。

先の景色が思い浮かばないくらいの土地勘がない場所では、こうして移動して場所を変えながら車を拾うのが僕のスタイルである。

この時はまだ体力もあるし、30分くらいして拾えなければ動くといったことを数回繰り返した。

秋葉原を過ぎた辺りで、通り側のお店に目をやっているた。すると、女性の車が車道脇に止まっていたのか、タイミングよく止まったのかわからないのだが、虚をつかれた感じで、車の中から声をかけられた。

『さっきヒッチハイクしてました?』

珍『あ、はい。』

20半ば過ぎの女性だ。

女性『どこまで行くんですか?』

珍『最終的に宇都宮行きたいんですけど、4号沿いで降ろしてもらえたりすると助かります。』
女性『いいですよ。どうぞ。』
珍『ありがとうございます。』

女性は実家の経営する上野のホルモン焼き肉で働いていて、住んでいる竹ノ塚に帰るところだった。竹ノ塚の場所はよく知らなかったけど、橋を渡れば埼玉という場所らしい。

なんでも彼女はヒッチハイク経験者らしく、彼女も『旅の恩は旅人に返す』というスタイルを実践されているようである。

アメリカに留学していたことがあったり、ハワイにしばらく滞在していたりと、なかなか活動的な性格のようだ。

いつものことながらヒッチハイクで乗せてくれる人はオープンマインドな人が多い。

僕の経験上、ヒッチハイクで乗せてくれる人には大きく分けると2種類の人がいる。

もっとも多いのが、好奇心が強く、オープンマインドな人。
そこに男女の差も年齢の差もない。先入観や偏見などに縛られる事なく、自分の目で物事を見極める姿勢を持っている人である気がする。大抵の場合において、会話は盛り上がり、中には降ろしてもらった時に名残惜しいと思うことすらある。

そしてもう一つのパターン、決して多くはないが、一定数いる『寂しい人』である。
どこかに陰を感じさせ、物事が上手くいっていなかったり、迷いがあったり、孤独を感じていたり、そんな寂しさを1人、道路際に佇む旅人に重ね合わせるのだろうか?

当然というか、やはりというか、こういう時はほとんど会話が盛り上がることはない。
ただ、乗せてもらった以上、せっかく人生の一瞬を共有することになったのだから、どうにかして彼らの抱える寂しさを埋めることができないか、冷えて固くなってしまった何かを、温め直すきっかけになる出会いになればいい。そんな事を思いながら、自分も腹を割って話すようにしている。

話が逸れてしまった。
彼女とは、旅や行った先々の話などをしながら、橋を越えて埼玉に入った後の、駐車場の大きなコンビニで降ろしてもらった。とりあえず1台目の車で埼玉県草加市に到着した。

車を降りてからそのままヒッチハイクを再開し、しばらく車を拾う。
しかし、ここは埼玉、これまでの埼玉でのヒッチハイク成功率はなかなか低い。

毎回、車が拾えないと何らの原因がないか、因果関係のある要素がないかと探そうと努めるのだが、埼玉ではピンとくる理由が思いつかない。

思いつきの精度の低い仮説によると、東京にほどよく近いため、少しスレていて、ちょっとシニカルな感覚が支配しているんではないかというもの。当たっているとは思えないが、満更間違っていないようにも思えるから不思議だ。

しばらく経っても車が拾えないまま、時間だけが経ち、腹は減ってきます。
そういえば昼から何も食べてない。時刻は23時を過ぎています。
自分が立っていた片道2車線の反対側にあった丸源というラーメン屋に入ります。
丸源

(今日の到着は無理か)

ラーメンを食べながらどこに泊まるかを考えます。
地図を見ると、数キロ先にネットカフェがありそう。
そこまで行ってくれる車を拾うか、拾えなければそこまで歩くか。

ラーメン屋を出ると少しヒッチハイクを再開してから、日付が変わった頃、覚悟を決めて歩き出します。
と、歩き出してすぐ、左側に大きなネオンで『ライバルはホテルです』の文字が。

俗に言うビデオBOXという施設で、これまで入店したことはなかったんだけど、看板にシャワー、ランドリー完備とある。これは、ネットカフェじゃないけど、急な宿泊に活用できるんじゃないか?

しっかりとしたネオン型の立て看板の料金表に目をやる。
5時間パックの上が12時間3150円。ネットカフェであるような8時間パックみたいな価格帯がない。

でもシャワーもあるしランドリーもあるというので中を見てみたいという気持ちも湧いて来る。
(ここでいっか)

なかに入ってみる。
カウンターに行っても、人が出てこない。
で、声を出して少しすると店員が出て来る。

『あのー、初めてなんですけど』
『まずはカゴにDVDを6点選んでから受付をしてください。』
『先に、ですか。』
『はい。』

促されるように奥に入ると、店内はレンタルビデオ屋のようになっている。
しかし、取扱品はアダルトビデオが7割、1割が映画、1割が漫画、そして残りが雑誌である。
店内を一通りグルッと回ると、様々なジャンルの棚と、作品と真剣に向き合うスーツ姿の人、カジュアルな格好の人などがいた。

ビデオBOXとは、終電を乗り過ごしたサラリーマンが都心部で利用する場所だと思っていたのだが、こういう時間の過ごし方もあるようである。まったく世の中は知らないことばかりである。

熟考もせず、しかし雑でもなく、タイプの作品をおもむろに選んでカゴに入れる。(ここは内緒)
一つは先日[映画] 孤独と不安、ぼっち体験の最上級『ゼロ・グラビティ』で書いた『ゼロ・グラビティ』である。

そして漫画カイジのゼロ・ポーカー編1-3巻

カウンターで受付をすると、カゴの中にお手拭きを数枚と、なぜかコンドーム、そして部屋の鍵を渡される。

(???)
(一体どういうシステムなんだ?)

階段をのぼり部屋に向かうと、カラオケBOXのような作りだが、ドアにガラスなどはない。
ドアは音楽スタジオのような扉でしっかり閉まるタイプ。

フラットシートを選択したのだが、中に入ると満喫よりも広々とした空間に大きめのスクリーンがあり、なぜか上の棚にはラブホテルにあるような自販機が置いてある。商品の価格は概ね3000円となっているようだ。

さっそく横になってみると思っていた以上に快適。
外からの騒音も気にならない。満喫だと、横になっている頭のあたりを人が歩き回るので、どうしてもうるさいし、落ち着かない。そういう意味ではこちらは値段は高めだが、ゆっくり寝たい時にはなかなかいいのかもしれない。

映画を観ると、意識が徐々に遠のいていき、この日は終了。

2日目、新しい朝

目が覚めるとそこは暗がりの空間。
ゆっくり確実に脳が昨日のおさらいを始めると同時に場所を認識する。
ビデオBOXは個室のため、部屋を真っ暗にして寝る事が可能だ。
満喫のフラットシートにありがちな、天井から煌煌と照らされたライトが眩しくて寝られないということもない。
今回は突発的な行動になってしまったが、いつものように寝袋まで完備していたらかなりしっかり休めただろう。
スケジュールの立てにくいヒッチハイク旅において、ビデオBOXというのはゲストハウス、ユースホステル、満喫に続く第4の施設になりそうな気がしてきた。他のビデオBOXも同じようにシャワーやランドリーを完備しているのだろうか。興味深いところである。

時刻は10時半を過ぎたところ。
12時間パックにしたので12時過ぎまでは居られることになるのだが、ながく居ても仕方ない。
シャワーを借りるためにカウンターへ向かい、タオルを借りる。タオルは12時間パックだと料金内に含まれるのだ。

シャワーを浴びると、ペットボトルの水を飲んで一息してから、カウンターでカゴを戻し、店を出る。

(今日は必ず餃子を食う。)

そう誓い、少し歩いた先にあったマクドナルドでサクっと遅めの朝食を済ませる。
店を出ると、再び、後方から来る車に向けて腕をあげ、親指を見せながら、車を拾いやすいスポットを求めて歩き出す。

少し歩くと駐車場のある工具屋さんと、反対車線側にはセブンイレブンがある少し視界の拓けた場所を見つける。
しばらくここで拾ってみるか。こういう思考の流れと実際の動きは、おそらく釣りと似てるのではないかと、まともに釣りをしたことはないが、そう思う。

30分ほどしても一向に車の止まる気配はない。交通量は申し分ないので、何か別のところに原因があるのだろう。
理由の一つとして、いつもより自分に旅人らしい要素がないことは大きい気がしていた。小さめのグレゴリーのパックはとても旅人には見えないし、パンツもデニムでもないし、靴もクラークスのデザートブーツ。

1時間を過ぎたところで一旦セブンイレブンにてガリガリ君タイム。
その後30分ほどしてまた移動。

(やっぱり埼玉乗せてもらえないなー。)

少し暑かったので、途中で通り沿いのGUの手前の入り口から入って、外周を回ってそのまま奥の出口から店を出るというよくわからない子供染みた涼み方をしたりしながら、なぜか香港を歩き回っていた時に、暑くなると店舗に入って涼んでいたことを思い出したりする。

一人旅は思っている以上に様々な過去の思い出がフラッシュバックしては交差するのだ。

4ヶ所ほど場所の移動を変えた後、大きめの駐車場のあるお寿司やさんに面した場所で再度ヒッチハイクを始める。
しばらくすると『フューーーィッ』と、反対車線から指笛を吹かれる。

海外でよくあるヤツだ。
見ると窓を降ろしてこちらを見ている運転手の黒人さん。

なんか言ったっぽいのでジェスチャーでなんだい?という感じで合図すると。
『Japanese people dont’t know this.』といって親指を上げるサインを見せて来る。

これには困った。

そもそも僕は日本人だし、これまで日本国中をこのスタイルでヒッチハイクしているわけで、それを外国人に英語でツッこまれるという何とも対処に困る状況にあるわけだ。

「oh…well…,It’s ok…I’m Japanese…」

と、なんだか歯切れの悪いよくわからない返事をしたところで、反対車線の信号が変わり、黒人男性は走り去っていった。

そういえば埼玉の4号沿いでヒッチハイクしていて思ったのが、外国人の比率が高いということ。
ひょっとしたらこれまでで一番高いかもしれない。
なかでもインドや中東の人の比率が高いように感じた。

環状八号線沿いでもよく見かけるが、そちらは白人男性が多いし、インド系の人も高級車に乗っていることが多い。
きっとITエンジニアのエリートや外交官などだろう。
当然のことながら地域や場所によって車種や人の種類が変わるのだ。

勢いよく車が目の前に。

しばらくすると若いお兄ちゃの車が駐車場に乗り込んでくると同時に話しかけてきた。
兄『どこいくの?』
珍『最終的には宇都宮まで行きたいんですが、4号沿いの車拾いやすいところで降ろしてもらえると助かります。』
兄『お金全然ないの?』

(?)

珍『いや、お金がないわけではないんですけど。』
兄『じゃあ、ちょっと出してくれれば、俺もそっちのほう戻るからいいよ。』

一瞬、乗るか迷ったけど、それまで長い時間、車を拾えないでいたし、自分のガス代浮かすために旅人を乗せようというこの合理的な発想のイケイケ兄ちゃんに興味が湧いた。
珍『じゃあ、お願いします。』

僕は相手がいくつでも、なるべく敬語を使うようにしてるのだが、彼のようなタイプは最初はイケイケなのだが、話をしていると、なぜか最終的に敬語で礼儀正しくなる。

なんでも仕事は派遣の倉庫作業をしているらしく、埼玉、栃木、千葉辺りを活動エリアにしているらしい。
今日は休みで車でプラプラしていたらしい。
彼の話を聞いているとFXやパチンコ、株の話が出て来た。
で、『パチンコが一番稼げるっすね。』

僕はパチンコはやらないけど、FXはトントン、株は中国株で少し増やした経験がある。
で、彼のギラギラ感から、『ポーカーはやりませんか?』とポーカーの話をしてみた。

彼のリアクションから、彼がポーカーをあまりよく知らないとわかったので、僕はホールデムのこと、世界のカジノなどで行われているトーナメントのこと、ルールと駆け引きや面白さ、ただのギャンブルではなく、実力差の出るゲームであることを説明し、ネットで出来る場所や、検索すべきキーワード等をモレスキンのノートを書いて渡した。

彼には春日部の大きな駐車場のコンビニで降ろしてもらったのだが、車を停めてすぐ、『いい情報ありがとうございます。これで大丈夫です。』とメモを持った手を少しあげながら、そう言ってくれた。

好青年あらわる

降ろしてもらったコンビニでまたヒッチハイクを再開する。
8時までに宇都宮駅に着かないと、スケボーは警察の所管になってします。
早めに拾えれば問題ないけど、次の車を拾うのに手こずってしまったらもう一日延びてしまいそうです。

15分ほどしてコンビ二側から近寄ってきた車の中から話しかけられる。
兄『どうしましたかー?』
若いお兄さんだ。

珍『宇都宮行きたいんですけどもし4号北に登るなら途中まで乗せてってもらえませんか?』
ちょっと間があったあと

兄『とりあえず、乗りますか?』
珍『ありがとうございますー。』

彼は車のパーツを作っている工場で働いているそうで、高校を卒業してからすぐに働きだしたためそれなりにやりがいのあるポジションにいるとのことだった。

作業着にTシャツという仕事帰りで、なんとなく面白がって乗せてくれたそう。最初は途中まで乗せて行ってもらう予定だったのだけど、話の中で、あまり宇都宮には行ったことがないとのことだったので、もし良ければ餃子食いません?みたいな感じで誘ったら『行っちゃいますか。w』と非常にノリがいい。

で、いろんな話をしながらしばらく走ると19:30に見事、宇都宮に到着。
最後に拾ってもらえてなかったら間に合わなかったかも。
スケボーを受け取りに行く間、ロータリーで待っててもらう。

で、宇都宮駅の忘れ物カウンターで無事スケボーを回収!
宇都宮駅でスケボー回収

さらに宇都宮餃子マップをゲット!
宇都宮餃子マップ

本当はあらかじめ店名を聞いていたお店『みんみん』に行こうと思ったのだが、お店が20:00までだったので、結局、餃子マップの中から行きやすいお店に行くことに。

行ったのは『美智都(みちのく)』。なかなか渋い外観です。
みちのく

お腹が減っていたのでまずは五目あんかけ焼きそば。
五目あんかけ焼きそば

そして餃子。
味がしみ込んでいるので醤油なしで旨い。
宇都宮餃子

実はちょっとお店選び失敗したかなぁとか思ってたんですが、めちゃくちゃ美味かったです。
食後はそのまま埼玉方面に乗せてってもらいます。

実は帰りはウトウトしてしまったのですが、彼はRADWIMPS歌いながらノリノリでした。
春日部近くのネットカフェまで送ってもらい、お礼を言って別れます。
気持ちのいい晴れ男。って感じの人でした。

ネットカフェに入ったのは23時過ぎ、8時間パックで丁度いい時間帯。
思ってた以上に時間かかってるけど後は帰るだけ。
雑誌をパラパラしながら自然と眠りにつきました。

想定外の二泊目

今回の宇都宮遠征では、一日目の夜に宇都宮に着き、翌日スケボー回収しつつ昼飯に餃子を食べて、プラプラして帰ってくる。というのが当初のプランであったのだが、埼玉の壁は厚く、そして高く、思ってた以上に時間がかかってしまい、まさかの二泊目に突入してしまった。

この日は満喫でフロアの隅のフラットシートブースを確保できたこともあり、比較的よく寝れる筈だった。頭の近くを人が歩くようなこともなかったし、店舗によっては爆音をまき散らすスロットマシーンコーナーもなかった。
しかし、疲れているにも関わらず、すぐには寝付けなかった。

おそらく、というか確実に、その理由は寝袋と枕にあると思っている。
今回は突発的にヒッチハイクを始めてしまったため、いつも持ち歩いているものがないのだ。寝袋は一般的なドイターの寝袋で、枕のほうも防水性のドライサックに着替えを入れて枕がわりにしているだけで、特別なものを利用しているわけではない。何気なく活用していたものが、いざなくなると不便なことがわかる。

旅を通して、自分の装備が活用法とともにアップデートされていく感覚は好きなのだが、同時に、依存してしまう可能性も秘めている。こうなるとサバイバル能力という点においては低くなってるのではないか?
もしそうであるなら、それは考えものかもしれない。

例によって僕は、自分がどこを目指しているのかわからないことを考えていた。

寝付けないなら、本でも読もう。
雑貨や嗜好品などを紹介する雑誌を2冊取ってから、漫画コーナーへ。

僕と漫画

いつからか漫画を読むことが減ってしまった。
置いておく場所も必要だし、比較すべきものではないとわかっていながらも、活字に比べると情報量が少なく、どうしても割高に感じてしまう。そんなわけで漫画を買わなくなっていったのだが、歳をとってくると人から漫画を借りるということもなくなる。そして、必然的に漫画を読むチャンスがなくなるのである。

そんなこともあり満喫に泊まった時は、ハマりすぎない程度に気になった作品を読んでみたりもする。
この日は気分的に新しい作品ではなく、しばらく続きを読んでなかった『バガボンド』を31巻から読んだ。
宮本武蔵が剣豪を目指す道中を描いた名作であるが、僕が途中まで持っている数少ない漫画の一つでもある。


井上雄彦の描く線は繊細かつ力強く、武道に通じるものを感じさせる。(武道に精通してるわけじゃないけど。)そして漫画を読まない大人でも、無理なく読める漫画の一つなんじゃないかと思う。

雑誌をパラパラと眺め、漫画を読み終わってゴロゴロしていると、いつの間にか眠りについていた。

浅い眠りから覚めて活動開始。

8時間パックの時間内でお店を出られるように目覚ましをセットしてあった。
浅い眠りのなか、あまり寝た気はしない。
しかし、今日は必ず帰りたいので、さっさと動こうと店を出る。

満喫は国道から少し入ったところにあったため、国道4号線沿いまでスケボーに乗って移動する。
(うひょー、機動力抜群!)

スケボーの爽快感が眠気を吹き飛ばす。
今回は大きなバックパックもなく、普段着なのでスケボーでの移動が快適。
徒歩での移動時間の1/5程度で同じ距離を移動できる。

幹線道路沿いのコンビ二まで移動してヒッチハイク開始。
時刻は朝の8時という通勤の車であろう車が多く走っていた。
これまで朝一からヒッチハイクすることはあまりなく、早くても10時過ぎくらいからやることが多かったのだが、それは正しいことなのかもしれないと思った。朝一から乗せてくれそうな車はほとんどいない。

しばらくその場で拾おうとしたのだが、気分を変えるため、スケボーで移動する。
そして、しばらくしてまた移動を繰り返す。時刻は11時に近づいていた。
3回目の移動で、大きめのガソリンスタンドと駐車場のあるレストランの並んでいる場所を見つけ、そこでヒッチハイクを再開する。

レゲトンかけた白いBMWのオープンカー

15分ほどして、リズミカルなベース音が聞こえてきたので、目をやると、白いオープンカーが走ってくる。
そして、目の前に止まった。
すでに夏モードに入ってるハーフパンツの青年だ。車はBMW。

(若い。裕福な家庭の人なのだろうか?)
(ネオヒルズ族?)

冷静に考えるとネオヒルズ族が埼玉に住んでるわけないんだが、一瞬そう思ってしまった。

若『どこまで行くんですかー?』
珍『4号沿いを東京方面に行きたいんです。』
若『いいですよ、暇でドライブしてるんで行きますか?』
珍『ありがとうございます。』

話てみると彼はまだ25歳。
某トラック系の自動車メーカー大手に勤務しているそうだ。
「手に職」と思い、整備士の学校に入り、資格をとって自動車メーカーに就職したそうで、見た目よりもかなり手堅い性格の持ち主らしい。

その一方で高級車は若いうちしか買えないと思い、中古で300万超で購入したとか。

手堅い思考の持ち主でありながら、BMWのオープンカーを中古とはいえ買ってしまう感覚が僕には不思議でならないのだが、人にはそれぞれ優先順位があるし、他人がどうこう言う事ではない。

若『もうちょっと暖かくなると最高に気持ちいいんすよねー』
珍『でしょうね。オープンカー初めて乗せてもらいましたよ。』

埼玉の人はどこに遊びに行くのかときいたら、千葉の海にドライブで行くことが多いらしい。
若『北千住のあたりでいいっすか?』
珍『大丈夫です、ありがとうございます。』

北千住のコンビ二で降ろしてもらう。

時刻は12時前。
スケボーで移動する。

上野にさしかかった辺りから、どうも頭痛がする。
通り沿いに出ていたマグロ丼500円の看板を見て、休憩がてらお店に入る。
マグロ丼

具が少ねぇ。
個人的に、丼モノはご飯が見えていてはダメな気がする。

冷たいお茶を飲んで少し休憩して、またスケボーで移動。
上野を過ぎた御徒町の辺りのスタバで再度休憩する。
さっきより頭痛が酷い。
寝不足で外にずっと立っていたからか、少し熱射病っぽい。
しかも、唯一乗せてもらった車もオープンカー。

1時間ほどスタバで様子を見たのだが、体調が回復する様子がなかったため、今回は電車で帰路につくことにした。
電車に乗って1時間ちょっとで帰宅。帰って泥のように眠りについた。

今回のヒッチハイク旅について

思いつきのヒッチハイク小旅行は思った以上に時間がかかってしまったが、また一つ経験値が上がった気がします。今回は体調不良で尻つぼみになってしまったけど、また体調整えてちょいちょいヒッチハイク旅に出たいと思います。

ヒッチハイクの旅は何度か出ていますのでよければこちらもどうぞ。
ヒッチハイク

ヒッチハイクマニュアル

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