TimeTicketのサービスが開始してから1ヶ月
自分の隙間時間を販売し、売上の一部をNPOなどに寄付できるWebサービス『TimeTicket』については、このブログでもローンチ日に紹介した。
スキマ時間を販売し、売上を寄付しよう!Webサービス『TIME TICKET』がローンチ。
今回、ローンチしてから1ヶ月が過ぎたサービスの現状について、サービスを開発運営している株式会社レレレの山本さんに話を聞く事ができたので記事にしておこう。
Webサービスを開発している人には参考になる部分もあるかもしれない。
TimeTcketの現状
まずは1ヶ月と1週間が過ぎたTimeTicketの現状を数字として見ていこう。
登録アカウント数は約8500人。
登録者の約1/3が既にチケットを販売している。
リピート購入を含めた販売成立チケットは700枚を超えている。
現在、出品されているチケット数は約4000枚。
この数字を見て、どう考えるかは人によると思う。
投資家目線であれば物足りないと感じるかもしれないし、同じように個人でサービスを開発している人間にとっては凄いと感じるかもしれない。
TimeTicketは株式会社レレレにとって、CoffeeMeeting、FriendTossに続く3つめのサービスとなる。個人的には過去の二つのサービスに比べ、順調なように思えるのだが、本人はどう考えているのか。過去の二つのサービスで学んだこと、そして異なる点などを中心に話を聞いた。
過去の二つのサービスとの違い
僕はCoffeeMeetingは素晴らしいサービスだと思う。
サービス開始当初から使用し、様々な出会いがあったし、このブログでも何度か記事を書いている。サービスを広める上で少しは貢献できたと思うし、このブログの記事を読んでCoffeeMeetingを始めたという何人かの方にも実際にお会いした。
自分でいうのもおかしな話だが、エバンジェリストになったのも当然という感じでいた。(※その後、エバンジェリストが増えすぎた感は否めないが。。)
そして、サービス開始してから1ヶ月半後に書いた2012/3/27の記事でも言及しているように、当初からCoffeeMeeingのマネタイズ面については気になっていた。
Coffee Meetingをリピーターとして複数回利用する中で気になったことまとめ
今、振り返って山本さん自身はCoffeeMeetingをどのように捉えているのだろうか。
CoffeeMeetingで学んだこと
山本さんがCoffeeMeetingの立ち上げから学んだこと。
多数のリピーターを生み出したこのサービスから、人が一対一で会うということは、充分に価値を生み出すことを学んだという。そしてサービスが受けいれられた理由の一つに、一定のスリルがあったのではないかと考えている一方で、マネタイズが出来ていない点に関しては、フリーミアムモデルでサービスを始めたものの、広告モデルなど次の展開に行けるほど、爆発的なユーザー数の伸びが獲得できていないことにあると、冷静に捉えている。
マネタイズは出来ていないものの、ユーザー数は今でも一定のペースで増加しているそうだ。個人的にはCoffeeMeetingは末永く利用できる素晴らしいサービスだと思うし、引き続き利用したいと思っている。
FreiendTossから学んだこと
それでは2つ目に出したサービスであるFriendTossについてはどう考えているのだろうか。
実は、僕はこのサービスを利用したことがない。
最初にアイデアを聞いた時には面白いと思ったものの、人の友達に会うという心理的障壁が思ってた以上に高く、結局使用できないまま終わったのである。
山本さん自身も、「全てが逆に行ってしまった」と言う通り、このサービス自体は失敗だったと捉えているようである。
その理由として、市場のニーズを掴もうとヒアリングを繰り返した結果、ターゲット不在のコンセプトのズレたサービスを作ってしまったことにあるという。
結果として、自分が心から面白いと思えるサービスを作ろうと思えたそうだ。
TimeTicketが過去の2つのサービスと異なる点
過去の2つのサービスと比べ、異なる点を聞いた所、2つの答えが返ってきた。
- 1.最初からマネタイズの仕組みを内包しているサービスである。
- 2.ソーシャルでのチケットの拡散具合が多い。
TimeTicketは売買が成立した時点で販売手数料として30%が運営に入ることになっているため、金額の大小はあれ、すでにマネタイズの仕組みはできている。
面白いのが2点目の、ソーシャルでの拡散が多い。という点である。
これは山本さんと話した上での推測でしかないのだが、自分が提供できる価値がいくらになるのかを手軽に確認できる。というニーズは元々あり、自らの商品であるから拡散する動機になりやすい。また、売上の一部を寄付するという行為が嫌儲主義に対する防護壁のような役割を果たし、それが拡散に対する心理的障壁を下げたと考えることも出来そうである。
ソーシャルでの拡散は新規ユーザーの獲得や、サービスの認知に繋がるので重要な点だと言える。
この辺については時期をみて、また話を聞いてみたいところである。
最近の山本さんと、今後のサービスの展開について
いつもニコニコしているが、隠れストイックの山本さんは、渋谷にあるコワーキングスペースCO-BAに入居しているのだが、最近はもっぱら赤坂のほうで開発しているそうだ。
そんな山本さんが掲げるTimeTicketの目標は、日本にCtoCを根付かせ、一般の人が気軽に利用できるプラットフォームとして認知されたいとのこと。
まだ利用していない方は、この機会にぜひ利用してみてはいかがだろうか。
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