名越切通しを行く。鎌倉七口散策(まんだら堂やぐら群、お猿畠の大切岸)

2017年5月7日
2017年5月24日
gappacker
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鎌倉と三浦半島を繋いだ鎌倉七口の一つ

鎌倉は南を海に東西北を山に囲まれた地形になるため、昔の人たちが鎌倉に出入りするために山を切り開いた交通路があります。それらは鎌倉七口(かまくらななくち)と呼ばれています。

鎌倉七口

今回紹介するのは鎌倉と三浦半島を結ぶ東側の重要な交通路だった名越切通しと、その周辺にあるまんだら堂やぐら群、そしてお猿畠の大切岸となります。行ってみて気づいたのですが、住所は逗子市となり、逗子市の管理となってるんですね。
ちょうど横須賀線の鎌倉駅と逗子駅の中間地点に位置し、今では電車を通っているトンネルの上にこれらの史跡があリます。

場所はこの辺。

小坪側から

名越切通しは交通路だったこともあり、様々なルートからアクセスすることが可能です。
僕の場合は小坪トンネル近くの小坪階段口から行きました。

この階段を登ります。
名越切通し小坪階段口

階段を登るとひらけた場所に出ます。
小坪口入り口

こんな感じのところを登って行きます。

登りきったところに案内板があります。
案内板

右を向くとすぐに名越第一切通しが見えます。
名越第一切通し

左に向かってしばらく進むと第二切通し。
名越第二切通し

さらに進むと、まんだら堂やぐら群の入り口があります。
まんだら堂やぐら群入り口

こちらのまんだら堂やぐら群は季節限定公開となっていますので、行かれる方はご注意を。

  • 初夏(4月下旬〜6月初め)と秋(10月下旬から12月中旬)、春(3月上中・旬)
  • 月曜日及び土日祝日
  • 午前10時〜午後4時 荒天時閉鎖

高台から俯瞰してみたところ
まんだら堂やぐら群

もちろん間近で見ることもできます。
やぐらとは四角い横穴を掘って内部に石塔を立てるなどして納骨・供養する施設。この場はかつて火葬も行われていたそうで、その痕跡も多く見つかってるのだとか。ガイドのおじさんによると夏に近づくと草木が生い茂るため、今のシーズンがベストのことです。
まんだら堂やぐら群

まんだら堂やぐら群を出て、さらに進むと切通しの案内板が出てきます。
名越切通し案内板

名越切通は、鎌倉から相模湾沿いに三浦半島を結ぶ交通路で、『吾妻鏡』天福元年(1233)8月18日条に「名越坂」として初めて登場し、明治時代になって直下を通る現在の横須賀線や県道のトンネルが開通するまで、長い間幹線道路として使い続けられた重要な道です。

さらに進むと分岐があり、直進すると鎌倉の安国論寺や長勝寺など大町方面、右に折れると法性寺や大切岸と呼ばれる岸壁の方向となり、ハイランド方面に出られるようです。
名越切通し分岐

大切岸へ向かう途中で猫が気持ち良さそうに昼寝していました。
猫

なぜか突然拓けた場所が姿をあらわします。
なぜか拓けた場所。

しばらく進むと大切岸が見えてきます。
なんでもここら辺で切り出した岩を鎌倉の建造物に利用していたそうな。
大切岸

せっかくなのでもう一枚。
大切岸

大切岸を見た後は引き返して、先ほどの分岐を今度は安国論寺方面に下ってみることに。
こちら側の方が石段が多い気がしました。
振り返ったところ。

緑も豊かですね。

しばらく進むと文明が見えてきたので、このちょっと先で引き返しました。(笑)

ここが大町方面(鎌倉側)から名越切り通しに向かうための入り口で、右側の細いところを入って行きます。
ここまでは安国論寺の裏手あたりにある踏切近くの脇道から入って来れると思います。
大町側入り口

アクセス

駐車場がないため、バスで近くまで行くことをオススメします。
鎌倉駅からでも逗子駅からでも「緑ヶ丘入口」で下車してください。

まとめ


いかがだったでしょうか。
前回、鎌倉七口の一つである大仏切通しを紹介した流れで、全く未踏だった名越切通しに行ってみました。
こうやって歩いてみると開発が進んだとはいえ、やはり鎌倉は自然が豊かだと改めて感じました。
普通の山登りなんかと比べると全然楽ですし、昔のことを想像しながら散歩してみるのもなかなか楽しいですね。

次回は完全に通り抜けたことのない朝比奈切通しか、最近行ってない化粧坂に行きたいと思います。

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