新時代のポジション?
5年後に主役になる働き方という副題が気になったので読んでみました。
面白い本ではありません。
コンサルタントの頭のいい人が企業や社会の動向を見ながら、環境が変わってきていますよ。対応できてますか?できてないなら何すればいいかわかってますか?うまく行ってる会社はこんなことしてますよ、ってスタンスの本です。
内容をざっくり要約すると
- 現代の企業が抱えている経営課題を解決するためには「個人」の能力を最大限に引き出すためのあたらしい経営手法が必要になる
- 自分のやるべきことを見いだし、それをいかなる環境においても最後までやり切る「力」とモチベーションを持つ人々を増やさなければならない
- それらのアグリゲータとよばれる人材を育てるには組織も変わらなくてはならない
で、そのための考え方や事例が沢山紹介されています。
アグリゲーターってホントに新しいの?
読んでいて違和感を感じたのが、アグリゲーターという職種。
あれもできて、これもできて、こんなこともできる、それがアグリーゲーター
っていうこれから活躍できるであろうスーパーマン的なポジションに言葉を当てはめただけって気がしないでもないんですよね。
どうもアグリゲーターって言葉をバズらせて、「アグリゲーターとは何か?」みたいな講演の機会を経て、それから大手の仕事をゲット!みたいな流れを狙ってるんじゃないか、そう勘ぐってしまう本でした。
あくまで企業のマネジメント層向けの本
僕はこの本のタイトルから、5年後に個人がどうなるべきかというスタンスで書かれた本であると誤解していたのですが、目次を見て、実際に読んでみると全然違うんですね。
この本で触れられているのは、基本的には会社員がどう変わっていくべきかということであり、大きな会社の経営陣やマネジメント層しか見えてないのか見てないのかわかりませんが、フリーランスや小さな事業をやっている人はそもそも著者の視界には入っていないようでした。
まとめ
会社経営者やマネジメント層が人事制度や組織を考えるために読む本であり、僕は完全にターゲット外なだけかもしれませんが、あまり面白いと思えませんでした。実務に活かせない(そのポジションにいないという意味で)実務に関する本ほど疲れる本もありませんね。そんなワケであまり頭にも入りませんでした。
働き方の未来が変わるという意味では、以前読んだWORK SHIFTのほうが広い視点で世界を捉えていて、考えることが多かったような気がします。
社員が数百人規模以上の会社組織で働いている人や、そのような会社でマネジメントや人事などに携わっている人にはもっと響くのかもしれません。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでgappackerをフォローしよう!
Follow @gappacker