日本サッカーを強くするために、僕たちができること。

2014年6月29日
2017年5月16日
gappacker
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日本代表敗退。どうしたら日本は強くなれるか。

まだワールドカップは続きますが、残念ながら日本はグループリーグ敗退。
やはり悔しい思いもありますが、どうすれば日本代表が強くなるのか考えてみました。

僕とサッカー

日本サッカーについて書く前に、お前にとってのサッカーとは何なのよ?みたいな気持ちに、僕が読者ならなると思うので、まずは僕とサッカーについて軽く書いてみます。

僕は特にサッカーで素晴らしい成績を残したわけではありません。
小学校1年の時、まわりがほぼ野球をしている中、なぜか1人どうしてもサッカーがやりたく、親に頼んではじめさせてもらい、高校一年で道を踏み外すまでサッカーをやっていました。(この時はサッカーが嫌いになったわけではなく、誘惑が多すぎました。汗)

小学生の頃はボールをひも付きネットに入れ、ユニフォームのままボールを蹴りながらその辺歩いてましたし、ポカリの粉がいつも家にあり、サッカー合宿も行ってたようなサッカー少年ですね。
1993年のJリーグ開幕戦はワケあって招待席で観させていただきました。

大人になってフットサルをやりだした頃は、一時期は週4日くらいフットサルしていた時期もあります。
相手の人は覚えていないだろうけど、フットサルの現日本代表の中心選手と試合したこともあります。(全然ボールとれませんでした。w)
その頃は、基本的な戦術などについてもそれなりに勉強したり考えたりしました。
スペースの作り方、スペースの活かし方、ボールの奪い方、ゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンス、そしてそれらの組み合わせ方。デイフェンスの受け渡し。チームでの共通認識の持ち方。

フットサルが浸透しているスペイン、ブラジルなどは、個人技のレベルが高かったり、ボールポゼッションが高かったりします。ディフェンスにおいて、ボールのある場所に1人のディフェンスが寄せた後、他のデイフェンスがパスコースを消しながら、寄せていき、挟んでボールを奪いに行くというのはおそらくフットサルからの影響が大きいのではないかと思っています。

フットサルは狭い空間でプレイするため、パスが1m横にズレただけでもパスカットされてしまいますし、各選手がポジションを流動的に動いて、スペースを作る動きをしないとすぐにパスコースがなく手詰まりとなってしまいます。前に走るだけで戻らなかったり、動かないと、限りあるスペースを殺してしまうことになります。サッカーの巧い人が集まってもチームとしてはフットサルが強くならなかったりするのはこの辺もあります。

僕は足も速くありませんし、身体も強くないし、ヘディングも嫌いです。w
その一方でボールコントロールや足技などのテクニック的な部分やパス回しなどには、わりと自信があったほうで、フットサル始めた時はサッカーより向いてると思いました。

今回は、結果が伴わなかったスペインのサッカーは、局面だけをみるとフットサルみたいなプレーが多いのもあって、僕は好きなんですね。

普段サッカー観ながらTwitterしてたりすると、まともなこと言わなかったりしますが、それなりにサッカーやフットサルについて思うところはある訳です。

サッカーを取り巻くメディアのありかたについて

ワールドカップ期間中に各選手のサッカー人生などを振り返ったりする番組をいくつかみました。
とても面白かったです。各選手の背景にあるドラマを丁寧に見せることで応援せずにいられなくする。
ある意味ドラマ仕立てではありますが、この点においては、日本のメディアは上手なのかもしれません。
しかし、その一方で選手のプレイの質や、何を過ごしてどこを伸ばそうと4年間やってきたなど本質的な部分に迫っているものはあまりなかったように感じます。もちろん、サッカーの専門番組でもないのにそんなことは求められていないのかもしれませんが。。

僕はスポーツ新聞は低俗だと思っているのでここでは触れません。
ただ一つ、日本代表がグループリーグ敗退後、手のひらを返すようにバッシングに回ったと話題になっていましたが、バッシングをするなら日本代表が強くなるためのバッシングをして欲しいということだけです。
本田選手に関して言えば、ACミランで10番をつけている男です。それだけの結果を出している人に対して、どこが誰が、ただのビッグマウスと言うことが出来るのでしょうか?
僕はスポーツ新聞の記者の方が世の中をちゃんと見えているのか疑問でなりません。

サッカー知数の差

サッカー知数なんて言葉ないと思いますが、まぁサッカーについての認識を数値化したものがあるとします。
日本と海外サッカーの差を考えた時に、個人やチームの差はもちろんあると思うのですが、それ以上に国民のサッカー知数の差が大きいように感じます。海外のサッカーを見ていると地味だけど良いプレーに湧いたり、拍手が起きたりする。
そしてチームとして、ゲームの流れや、力の入れどころを感覚的にわかっている。
そういうのって基本的なサッカー知数の差にあると思うんですよね。

わかりやすいところだと、
・なぜ、攻撃はシュートで終わらせるべきのか。
・なぜファウルをおかしてまで止めるのか。
・遅らせるディフェンスをなぜ重要なのか。
・なぜセーフティにクリアするのか。
・ボールへの寄せのスピードが遅いとなぜ良くないのか。
・今、どのような時間帯なのか。攻めるのか守るのか、受け流すのか。

そんな基本的なことを、その辺のサッカー少年のお母さんがわかってるかどうかの差は結構大きい気がするのです。
で、どうやればそのサッカー知数が上がるかって言うと、それはもうただ良い試合にたくさんふれる。
僕が子供のときは、サッカーをテレビで観る事は多くなかったし、それと比べると今は海外サッカーなども気楽に観られる時代です。

選手や監督の交代の前に、解説の交代を

昔より一流のゲームを気軽に観られるようになったとはいえ、多くの人がそこまでするとは考えにくい。
そこで大事になるのが、多くの日本人が見ている日本代表戦です。

世界のトップチームとの戦いとなれば、サッカー少年やそのお母さんたちへの教育の機会としては最高の場面です。
日本を代表する選手達のどこが通用しないのか、なぜ通用しないのかを目にすることが出来るからです。

そんな大事な場面において、今の日本のサッカー中継は、サッカー解説という肩書きでありながら、解説を一切しない飲み屋のおじさんみたいな人を出しているのです。

僕はM木さんに限っていえば、タレントとしては嫌いではありません。
しかし、使い場所を間違えて欲しくないのです。
少なくとも日本代表戦の解説という場所はふさわしくない。
『日本代表応援サポーター代表』とかで副音声で流すくらいが丁度いいのではないでしょうか。

日本でもっとも観られている日本代表の試合だからこそ、サッカー知数を高めるチャンスでもあるのに、そこで『今のファウルですよ、絶対!』『いやー、まだまだイケる!』とかそんなこと言っててはダメだと思うのです。

もちろんサッカーを全然知らない一部の人には、ノリのいいオジさんて感じがウケているのかもしれませんが、それでは日本のサッカーは強くならない。僕は日本代表がワールドカップで世界の競合と渡り合い、優勝する瞬間を見たいのです。

もしかしたら序列などもあるのかもしれません。
しかし、中西さんや、名波さん、北澤さん、福西さんなど、少なくともちゃんとサッカーを解説しようとしている人はいますし、そういう人にちゃんと機会を与えることで解説の質も上がるし、そこからサッカーを取り巻く環境も大きく変わると思うのです。

最後に

正直にいうと、僕はそれほどサッカーを観ていなくて、代表戦やワールドカップ、チャンピオンズリーグ、たまにJリーグとお正月には高校サッカーというくらいでしかサッカーを見ていないので、そこまで熱狂的だとは言えません。しかし、日本のサッカーが強くなるには、サッカーをゴシップやドラマや、ファッションではなく、文化にしていかないと強くなれないんじゃないかと思っています。

いまだメディアの果たす役割は多いです。
ドラマ仕立てな演出も、アイドルの起用も、解説しないサッカー解説者も必要ないのではないでしょうか?

僕たちはサッカーを文化にする動きを下支えする必要があると思っています。
まともに日本サッカーの未来を考えている業界の人に届けばいいなぁと書いてみました。
もし共感して貰えたら嬉しいです。

いちサッカーファンとして。

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