FAB9エピローグ、FabLab界隈の人達と楽しく話してきた。で、懲りずにFabLabの運営スタイルまで考えてみた。

2013年8月30日
2015年12月19日
gappacker
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FabLab Kamakuraに突入してきた

先日書いた横浜で開催された『FAB9』に行って、日本のFabLabの現状と課題についていろいろ考えてみた話。という記事にいろいろな反応を頂いたのですが、昨日、鎌倉FabLabにFab9参加者の人達が来ていたので蔵(FabLab Kamakuraの呼称)に突入(念のため、書いておくと一応知り合いです。)してきました。
そして映画「Making, Living, Sharing」を制作したイェンスや、世界で2番目に大きいFabLabであるFabLabバルセロナから来たルチアーノとFabLabについて少し話をしてきましたので追記しておきます。

FabLabの運営はジレンマとの戦い

世界のFabLabを回っていたイェンスは約25くらいのFabLabを回って来たそうで、そのうちいくつのFabLabで映画で出てきた椅子を制作可能か?という質問を投げかけたところ、半分くらいという答えが返ってきました。ただし、小さな機材しかないところではパーツを分割し接ぎ木のような形で作ったという話をiPhoneを見せながら教えてくれました。

で、彼らがどうやってお金を得ているのか?と聞いたところ、「彼らは使うだけだよw」と返事が。
うん、いや、わかりやすいんだけど、お金ないと継続的に運営するの難しくない?
ってまた質問するとワークショップとかでお金稼いだりしてるけどそればっかりしてたらFabLabじゃないでしょ?と。

確かにそうなんだけどね。
で、どうやらスポンサーがいたり、国や行政からの支援があるところも多いみたいです。
ただし支援が打ち切られ、閉じてしまうところもあると。

お金を生むために何かしたらFabLabらしさを失うし、かといって運営するにも最低限のお金が必要になる。
これは多くのファブラボが抱えるジレンマなのかもしれません。

ではバルセロナのほうはどうしているかというと、どうやらその地区の行政と長期のプロジェクトなどが進行していてそれらで運営費をまかなっているというような話でした。
あまり深いところまで話し込んでないので詳細はわからないのですが何らかのヒントにはなりそうです。

僕が考えるFabLabの運営スタイル

ここらで得意の理想論展開します。
どうやったらFabLabらしさを損なわずにうまく回るのかを考えてみました。

基本的なスタンスとして
1. 支援がなくても運営できる力を身につける必要がある。
2. ブランド力を高め発信力を高める。
3. 外部に対して適切に開く

これらを包括した上昇スパイラルを構築し、ヒト・モノ・カネの揃うレベルの高いFabLabを構築します。

FabCycle
基本的には3つのステップをサイクルで回すイメージです。

1. プロダクト開発

まずFabMasterがチューターのような立場になって何かを作りたい人と一緒にプロダクトを作ります。
これは製品化を前提としたものづくりでFabLabの設備で作れるものとし、基本的には受注生産で販売して収入を得るため、製品を出す事でブランド力を高めることを目的とします。これはオープンソースにしてもいいですが、作りたいと言い出した人の意図を尊重するのが望ましいと思います。

2. 製造

ただの工場のようになってしまっては意味がないですが、実際に機械を動かして販売するモノを作るという工程はFabMasterを育成する上で実務訓練となりますし、複数人のFabMasterが機材を駆使して様々なプロダクトを作れるようになることで技術力の向上とノウハウの蓄積が期待できます。

3. ワークショップ(教育)

高額なワークショップはFabLabらしくないと思いますが、適正な価格のものであればFabLabにとっては機械によって何ができるようになるかという教育の機会でもあり、収入を得る機会でもあります。このワークショップを通してデジタルファブリケーションの可能性を広めていくことで参加者のアイデアに火をつけ、一緒にプロダクトを生み出すきっかけづくりを行います。

どれもありきたりなものではあるけれど、FabLabらしさとかそういうのを抜きにして関連づけてサイクルを回すことで持続可能な強いFabLabを目指すことができるんではないかというのか僕の妄想です。

プランB

で、もう一個のパターン。
これは行政側の理解というか、積極的にFabLabを活用するというスタンスでないと難しいですが、公園の遊具や公共の場所で利用するプロダクトを一緒に開発していくというものです。こういうのは利権とか既得権益とかありそうだけど、部分的にでも実験的にFabLabが公共に携われるところがあると面白い試みが生まれるんじゃないかと思ったりします。

子供のような純粋な遊び心を持った大人達

蔵から由比ケ浜海岸に移動して海岸のお店でパーティをしました。
なぜか食事中の自己紹介は自分の国の歌を歌うというスタイルで行い、各国の歌が飛び交いながら手拍子がおきるという賑やかなものでした。
花火をして子供のようにはしゃぐ各国の大人達を見ながらなんだか嬉しくなりました。

次回のFAB10はバルセロナなんですが行きたくなりました。
FABLABバルセロナも見に行きたいです。
お金と時間を作らなければ。

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