[映画] 若者の道を踏み外させるビート文学の名作『オン・ザ・ロード』

2014年6月26日
2015年12月29日
gappacker
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ビートニク文学の名作


第二次大戦後のニューヨークでビートニク文学というものが生まれました。
ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズが代表的な作家で、その自由で破滅的な”狂った行動”をする彼らはビートジェネレーションと呼ばれ、ヒッピー文化の前身として大きな影響を与えたと言われています。
『オン・ザ・ロード』はビート文学を代表するジャック・ケルアックの代表作で、映画化されたものです。

ビート文学の代表作がついに映画化

僕にとっては、カバーがモーテルのイラストで『路上』というタイトルの旧版のほうが、馴染みが深いのですが、最近は『オン・ザ・ロード』という原題のタイトルになって新訳、新ジャケットが変わってたんですね。


僕が『路上』を読んだのは10年くらい前だと思います。
こいつら狂ってるなーと思いながらも、その守りに入らない自由なスタイルに得体のしれない興奮を覚え、共感したものです。

映画『オン・ザ・ロード』を観て

テーマがテーマなだけに、ハチャメチャなだけのB級映画になる可能性も高い作品でしたが、とてもよくできていました。
本能に従い自由に生きることしか出来ない彼らと、自由が併せ持つ、孤独や痛みまで丁寧に描いてあります。

ビートニク文学自体が万人に受け入れられるものではないように、この映画にきっと嫌悪感を示す人もいるでしょう。真面目にコツコツ勉強して、親の期待を裏切らないよう、道を踏み外さないように生きて来たような人にとっては劇物でしかありません。彼らを見下すことでバランスを取るしかない、いわゆるエリートな人もいるでしょう。

しかし、当たり前のことを当たり前にできず、うまく生きることができなかったり、閉塞的で息苦しい社会のなかでくすぶり、もし死んだ魚のような目をしながら生きているのであれば、そういう人達に生き方の思想のようなものを見せたのがビートニク文学だったんじゃないかと思います。

社会人数年目とかで、生き方に迷ってる人なんかには、危険ですがオススメします。

自由は楽じゃないし、痛みも代償もある。
なぜ彼らが人を惹き付けるのか、自分で確かめてください。

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