[映画] ワイパー特許技術を盗まれた発明者の話『幸せのきずな』

2013年9月3日
2016年7月6日
gappacker
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大企業を相手にたった一人立ち向かった発明家の話

書籍「Makers」でもエピソードとして出てきたワイパー技術を発明した発明家の話です。
自らの発明した間欠ワイパーの特許をフォードに侵害され、自らの尊厳のために膨大な時間をかけて裁判で争い、最終的に勝利を勝ち取った発明家の実話を基にしたストーリです。

法人の負の部分

法人というのは法によって「人」と見なされた存在でありながら、個人ではないため人格というものがありません。
営利団体であれば利益を追求するのが目的であることから、構造上、利益を最大限にすることが最優先となり、倫理観の欠如に繋がりやすいのではないかと思う事があります。
これは東電を初めとする電力会社においても同じことが言えるのではないでしょうか。

自らの権利を求めて最後まで戦えるか

発明家のボブ・カーンズ氏は6人の子供がいながら、地元民のみならずアメリカ人から尊厳を集めている地元デトロイトの世界的企業であるフォードに発明品を盗まれ、裁判で争う事を決めました。
これは日本であればトヨタやソニーを、彼らのお膝元で訴えるようなもので、相手はお金も時間もあり、さらに優秀な弁護士も雇えるため、到底勝ち目のない無謀とも思えるような裁判です。それを彼が自らの信念と尊厳のために最後までやり遂げたのはスゴいとしかいいようがありません。

日本だったら彼は勝てたか?

この裁判では陪審員によって判決がくだされたのだけど、これが日本であったら裁判員制度になったのか?そして勝てたのか?と思うところがあります。
陪審員制度(裁判員制度)の是非ははっきりと考えたことはないですが、こういう大企業 対 個人といった構図の裁判では力のない個人にとっては心強いのかもしれないと思いました。

最後に

ボブ・カーンズ氏自身は多くのものを犠牲にして戦いましたが、この裁判がその後の発明や権利というものに与えた影響は大きいのではないかと思います。
そして企業などの不正や不祥事が知られることにより、企業に自浄作用が生まれることもあるのではないでしょうか。
自動車の大衆化とオートメーション化の象徴として賞賛されることの多いFordモータースですが、過去にはあくどいこともしてるんですね。
彼らの成し遂げた成果とともに、今後も負の遺産として語り継がれていくのでしょう。

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