著者について
著者はアイビーリーグ出身でハイテク企業の幹部候補生として採用されたものの、ドットコムバブルの崩壊により、職を転々とし、CIAに入ったという女性である。
訓練中に同時多発テロがおき、最初に派遣されたのがカブールという修羅場を経験している筋金入りのCIA諜報員です。
本書の構成
本書は3部構成となっていて第一章で個人のCIA諜報員の身につけているテクニックについて説明しています。
それは協力者を得るために、候補者を探して信頼関係を築く方法だったり、情報を得たり、情報を守ったりといったテクニックです。
第二章ではCIAの組織のあり方や倫理規定などについて書かれていて、組織でどのような人間を採用しているか、諜報員たちはどのように立ち振る舞うべきかといった内容に触れています。そして第三章では、いよいよCIA諜報員のテクニックをビジネスに活かす方法について書かれていて。諜報員と組織のあり方を参考にビジネスでのケースに当てはめて説明しています。
読んだ感想
間違ってことは書かれていないというか、むしろそうですよねー、って思う事が大半で、それはCIAだろうがビジネスだろうが基本は同じなんでしょう。そういう再確認ができる本です。ですので、読んで損はしないと思うのだけど、ちょっとでも驚きというかCIAらしい派手さみたいなものを求めて読むと、肩すかしを食らうかもしれません。
もちろん諜報活動におけるエピソードなどはところどころに登場しますが、機密扱いのことに触れるわけもなく、CIAの一員であったことに対する誇りや、CIAがモラルある組織であることをこれでもかというくらい強調していることには、逆に少しシラけてしまうかもしれません。
つまらないということはなく最後まで読んだけど、一番面白かったのは佐藤優氏による十数ページの解説でした。
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