[書評] 宿が旅の目的になる?『ゲストハウスに泊まろう』

2017年10月1日 gappacker
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ゲストハウスに泊まろう

ゲストハウスが面白い

最近、本を読んでも感想を書いてなかったのですが、なんとなく手に取った本を紹介します。

政府のインバウンド政策が功を奏したのか、近年、日本を訪れる外国人観光客の数は増えています。そしてそれに伴い、ここ数年で魅力ある個性的なゲストハウスやホステルが増えているような気がしていました。そんな折にたまたま見かけたこの本が面白そうだったので手にとってみました。

読んでみた感想

僕は海外は20ヶ国ほど訪れているライトなバックパッカーで、ヒッチハイカーとしても、これまでいろいろなゲストハウスやホステル、バックパッカーズ、民宿などの安宿に泊まっています。流石に4桁はいってないものの、これまで少なくとも数百の宿には泊まっている筈です。

そんな中、記憶に残っている日本の宿というのはもちろんあるのですが、どちらかというとそこで出会った人や、話した人の記憶のほうが鮮明で、宿に関する印象は薄めだと言わざるをえません。ちなみに、敢えていうなら元刑務所だったカナダのホステルとかはとても印象に残ってます。部屋とか牢屋ですしね。(笑)

この本は隅から隅まで全て読むというよりは、写真の雰囲気で良さそうな宿の情報をメモっておくといった感じの拾い読みでしたが、紹介されている宿の中にはわざわざ泊まりに行きたくなるような、宿を訪れること自体が旅の目的となりそうな素敵な宿が載っていました。

この本を読んでいて感じた、近年の宿には下記のような傾向がある気がします。

  • コンセプトのある宿が増えている
  • 資本力のある中規模以上のものも増えている
  • 複数店舗経営しているところが増えている

コンセプトのある宿が増えている

アートとの融合を前提としているホステルや、アウトドアの要素を含んだもの、建築や印刷物、写真やWEBまで一貫してアートディレクションが入っているものなど、旅好きがなんとなく思いつきで始めたゲストハウスというよりは、じっくりとコンセプト設計の段階から練られて作られたものが増えてきている印象です。

資本力のある中規模以上のものも増えている

以前はゲストハウスと言えば個人経営の小さなものが多かった印象があったのですが、ここ数年で会社組織の運営する中規模以上の宿も増えているようです。

複数店舗経営しているところが増えている

資本力のあるところが増えているのと同時に、老舗が多店舗展開を始めたこともあって、複数店舗を運営している宿も増えているようです。
宿毎にコンセプトを変えたり、ノウハウを活かしたりといった意味で、きっと多店舗展開するのも面白いんでしょうね。

ちなみに僕の住んでいる鎌倉でも、ここ数年で、ゲストハウスやホステルがだいぶ増えてます。
鎌倉は日帰りではなく、泊まってゆっくり過ごすと、違った良さを感じられると思うのでオススメですよ。

というわけで旅好き、宿好きの人は読んでみてはいかがでしょうか。

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