コードのないプログラミング本『教養としてのプログラミング講座』

2014年12月2日 gappacker
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教養としてのプログラミング講座

プログラミング的な考え方は人生に活かせる

株式会社ユビキタスエンターテイメント社のCEO、清水亮氏による著書。
カンタンにゲームやアプリを開発できる HTML5 + JavaScript フレームワーク『enchant.js』などを送り出している会社の方です。

清水さんはプログラマーから企画に携わり、その後、独立して経営者となるのですが、企画や経営に携わっていく中で、プログラミング的なものの考え方が全てのものごとに活かせるという確信に至ったそうです。

本書の内容と構成

この本の中ではほとんどコードのようなものは書かれていません。
chapter1「プログラミングはあなたの隣に」では、いかにプログラミングというものが身近なものであるか、心理的障壁を取り除き、その敷居を下げています。
Chapter2「コンピューター要らずのプログラミング入門」では、難しいコードなどを一切使わずに、プログラミングの基本的なルールを身近な例を題材にして説明し、Chapter3「今すぐ役立つプログラミングテクニック」ではプログラマーの思考法としてアルゴリズム、処理や分岐、ループなどのパターンについての考え方にふれます。Chapter4「簡単コンピュータプログラミング講座」では、ユビキタスエンターテイメント社の開発したブラウザ上でプログラミングが学べるWebアプリケーションMOONBlockを使用して簡単なプログラミングに取り組みます。
最後のChapter5「プログラミングの未来」でプログラミングをめぐる今後の見通しについて言及しています。

読んでみての感想

ちょっとでもプログラミングに挑戦したことのある人にとって、プログラミング能力を高めるという目的でこの本を手に取ると少しガッカリするかもしれません。この本はプログラミングというものはどういうものか?どうして今あらためて注目されているのか?さしあたって特定のプログラミング言語を学ぶ必要も意思もないが、プログラミングというものが気になっている人のための本といえます。

そういう意味で、英語教育とともにプログラミング教育が重要になりそうだと思ってはいるものの、プログラミングというものの価値や学ぶ意義をよくわかっていない、小学生くらいのお子さんのいるお父さん、お母さんにこそ読んで欲しい一冊です。
難しい内容や呪文のようなコード類も一切ない新書なので、通勤時などにも無理なく読めるのではないでしょうか。

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