クジラ漁で有名な和歌山県太地町へ行ってきた|三重和歌山訪問記

2018年11月27日 gappacker
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高低差日本一『那智の滝』へ行ってきた|三重和歌山訪問記の続きです。

マグロで有名な勝浦漁港

朝7時に起きると勝浦漁港へ向かう。
那智勝浦漁港

奥へ進む
那智勝浦漁港

残念なことにこの日は唯一マグロ競りが行われていない土曜日だった。
那智勝浦漁港
予定を決めない旅だとこういうことはよくあるんだけど、これはマグロボーイの自分としてはほんとにがっかりです。マグロの競りを見るためだけに、もう一泊しようかと思ったけど、週末ということもあり安めの宿は既にどこも満室。
一人旅で一泊1万以上出す気はないので、今夜の宿は一旦保留することに。

競りが見れなくて悔しいので、せめてまぐろを食べようとにぎわい市場へ。
にぎわい市場

市場が休みなだけに、ぜんぜん賑わってないのですが、建物の奥にあるガラスの向こう側でマグロの解体を行っていました。
マグロの解体

マグロの切り落とし

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まぐろ食べてる

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朝市の漁師丼

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朝一の漁師丼

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その後、漁港から駅に向かってぷらぷらと散歩。
駅前の土産物屋を覗いてみると店の前に穴の空いた石と貝殻があります。
碁石の原料である那智黒石とはまぐりなんですね。
碁石の原料である那智黒石とはまぐり

重量感のある那智黒石のプレートは自分用のお土産に買おうか迷ったけど、流石に重すぎるのでなくなく諦めた。

宿に帰りながら太地町へ行く電車の時間を調べたけどあまり本数がない。
車の数も少なくなさそうだし、方角的にもシンプルで行きやすそうなので、大通りに出てヒッチハイクすることにした。

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自撮り

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週末の昼間だけど車の運転手を観てると高齢者が多い。
50代の人見ると若いと思ってしまうくらいおじいさんおばあさんが多い気がする。

30分ほどしておじさんが止まってくれる。
『どこまで行くの?』
『太地町行きたいんですけど』
『ええよ』

ってことで乗せていただく。
太地町からくじらの博物館までは少し距離があるのだが、結局おじさんが目の前まで乗せってくれることに。

そもそもなんで太地町に行くのかというと、反捕鯨ドキュメンタリー映画『The Cove』を見て以来、太地町はいつか自分の目で確認したいと思ったからだ。過去のブログを確認したら7年前の記事でした。

乗せてくれたおじさんの話によると、太地町に住んでいる外国人の半数以上はシー・シェパードの人間らしい。

僕 『シー・シェパードは反捕鯨運動みたいのしてるんですか?』
おじさん 『いや、表立ってはせんけど、あの人ら工作するでしょ、網とか切っちゃうんよ』
僕 『へー』

僕 『映画観たときはショッキングでした』
おじさん『自分なんかは見ると美味しそうって思うけどな』

このおじさんの美味しそうと思う対象がクジラなのかイルカなのかその両方なのかは確認できなかったが、10分もせずクジラの博物館へ到着する。短いけどなかなか有意義な会話であった。ヒッチハイク万歳。

くじらの博物館

こちらがくじらの博物館
くじらの博物館

入場料は割引券を使って100円引きの1400円でした。
展示はイルカやクジラの生態に関するものや、ホルマリン漬けにされたサンプル類、世界のクジラ漁の歴史や捕鯨活動を取り巻く現状やそのデータなどなかなか興味深いものでした。展示の量に対して入場料が少し高い気はするけど、イルカショーをやってたり、飼育のための餌代とかを考えるとお金がかかりそうなので無理もないんでしょうか。

中にはに出るとシロナガスクジラの全身骨格の複製がありました。
シロナガスクジラの全身骨格の複製

イルカショーもやっていたんですが、そちらはあまり興味がないので見学せず。

湾内は、いけすのようになっています。
湾内のいけす

近寄ってカメラを構えると顔を出してくれる。
イルカ

こちらは別のお客さんに対して顔を出しているところを横から。

奥のほうには水族館もあり、色素のないアルビノのイルカが泳いでいました。

博物館の土産物コーナーではクジラの缶詰を買ってみました。

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クジラの缶詰買ってみた。食いしん坊集めて試食会するか。

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ひととおり博物館を満喫したので外へ出るとこんなものが。

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ラーメン・うどん・くじら丼

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チャレンジしようかと思ったんですが、缶詰も買ったし、バスの時間と腹の減り具合の都合でパス。
市の循環バスで太地駅に向かいます。

くじらの博物館を訪れてみて

僕は映画『Cove』を見てクジラ漁について知った部分もあるのですが、やはり一方的なものの見方であると感じていましたので、くじらの博物館内で書かれていたことも、ポイントだけ箇条書きで紹介しておこうと思います。

  • 日本は紀元前から捕鯨の歴史と文化がある
  • ノルウェー、イギリス、日本が捕鯨で競っていた時代があり、商品価値の高いシロナガスクジラが乱獲された
  • シロナガス鯨の数が回復していない一方でミンク鯨は数が増えすぎている
  • 大量の海洋生物を捕食する鯨だけを保護することで、かえって生態系のバランスを崩し、海洋生物資源(魚類)の現象を招きかねない
  • IWCは1948年に発足、日本は1951年に加入した
  • 1972年に国連環境会議で商業捕鯨の10年禁止が可決されたが、IWCでは科学的根拠がないと否決された。
  • これを受けて反捕鯨団体が多数派工作を始め、1982年までの10年間でIWCに25カ国を加入させた
  • 1992年に捕鯨国のアイスランドが脱退、現在39カ国

客観的事実からだけでも、いろんな思惑が見える気がします。
こんな記事も見つけたので興味ある方はどうぞ。
「なぜクジラだけが特別なのか」捕鯨是非 ガチンコ論争で露呈した反対派の“論点ずれまくり”

いざ、お伊勢さんへ

太地町にはくじらの博物館以外にこれと言って見どころがなさそうですし、勝浦には泊まれないことがわかっていたので、距離はありますが、一気に伊勢神宮に向かうことにしました。

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