プレゼンで聴衆を魅了できますか?
一般的な会社員の人ってどれくらいプレゼンする機会があるのでしょうか?
僕は、デザインの学校に通っていた時こそ、課題のプレゼンをしょっちゅうさせられていたものの、最近ではプレゼンをする機会自体が無くなってしまいました。クライアントに説明したり、提案したりというのもプレゼンといえばプレゼンなのですが、少人数に対するもので、本書で扱う不特定多数に向けたプレゼンとは少し異なります。
僕はマンツーマンの会話や少人数での会話自体に苦手意識は全くないのですが、反応を掴みにくい不特定多数に対するプレゼンはどうしていいのかわからなかったりします。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、TEDとはTechnolgy,Education,Designの頭文字を取った世界的講演会です。各界を代表する著名人や特別な体験をした人などによるプレゼンテーションは素晴らしいものが多く、英語の勉強などに活用されている方も多いのではないでしょうか。TEDのスピーチはYouTubeなどでも厳選されたものが観られます。
本書はそんなTEDで行われた名プレゼンを分析し、どのようなプレゼンを行うのが好ましいのかを、準備や話し方、資料の作り方、心構えなどを、まとめたものです。
TEDの十戒
僕は知らなかったのですが、TEDは招待したプレゼンターにTEDの十戒というものを提示しているそうです。
TEDの十戒
- オハコの披露にとどまることなかれ。
- 大きな夢を語れ。あるいは人々の驚きを誘う新しい何かを示せ。もしくははじめて明かす話をしろ。
- ストーリーを語れ。
- 闇に葬られたくなければ、ステージ上での売り込みはやめるべし。会社や商品、著作の宣伝をするなかれ。資金提供も請うてはならない。
- 「笑いは宝」と心得よ。
- 好奇心と情熱を惜しみなく示せ。
- 良き関係づくりと最高の議論を目的として、他の話し手の発言には自由に意見を述べるべし。
- 自慢話に終始するべからず。己の弱みを隠すなかれ。成功とともに失敗を語れ。
- 原稿を読むべからず。
- 次の話し手の時間を奪ってはならぬ。
最近よく行く勉強会などでは、9割くらいの確率で著作の宣伝を見かけるような気がします。まぁ、宣伝する著作があるだけ素晴らしいと思うのですが、確かにTEDでみんなが著作の宣伝しだしたら萎えますよね。
本書では数々の名プレゼンを例えに出しながら、プレゼンのテクニックなどを紹介しています。
本書で紹介されているTEDの名プレゼン
本書でも紹介されているプレゼンの中から、僕も好きな有名なものをいくつか紹介します。
ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまってる」
ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」
サイモン・シネックの『優れたリーダーはどうやって行動を促すか』
まとめ
いかがだったでしょうか?
いずれも超一流のプレゼンなので、退屈することなく楽しめたのではないでしょうか。
人前で話すのって勇気がいることだと思うんですが、フィードバックとかも得られると思うので、僕もチャンスを見つけて人前で話す機会を増やしたいと思います。プレゼンやる機会の多い人にはもちろん、話し方や伝え方に興味のある人は読んでみてはいかがでしょう。
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