本を出版しているのではなく、作品を制作している出版社シュタイデル
東京渋谷にあるミニシアター「イメージフォーラム」にて『世界一美しい本を作る男』 を観てきました。
多くのものがデジタルに置き換わり、合理性を追求することが良しとされる風潮のある現代社会において、紙の質感や色味などに徹底的にこだわり、商品ではなく作品として本をつくり続けている出版社シュタイデル。
著名なカメラマンやアーティスト達を魅了し、数年後までプロジェクトの予約で埋まっているシュタイデル社。経営者、ゲルハルト・シュタイデルがどのような哲学を持って仕事に取り組み、どのようにして仕事を進めているのか。世界中を飛び回りながら仕事をする彼に密着した、このドキュメンタリー映画を通して見えてきます。
装丁の美しい本はそれだけで存在感を放ち、本の世界観まで表現されたものに至っては読書体験を特別なものにしてくれます。本を自炊(デジタル化)したり、電子書籍を購入するという流れは確実に進むと思いますが、その一方で作品として大事にしたい本はやはり書籍として購入したいとあらためて思いました。
劇場で売っていた小冊子も購入しました。
これはシュタイデル社のものではありませんが、とても丁寧に作ってありました。
頑固な職人でありながら、ドイツ人らしいシニカルなユーモアを口にする姿はとても魅力的です。
デザインや表現活動、ものづくりに携わる人は観てみてはいかがでしょうか。
外部リンク
(世界一美しい本を作る男公式サイト)
(イメージフォーラム)
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