[書評] 活版印刷のデザインスタジオを特集した『レタープレスのデザイン』

2013年12月25日
2017年5月16日
gappacker
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
レタープレスのデザイン

アメリカ国内の活版印刷スタジオ集

近年、その質感などが見直されている活版印刷ですが、アメリカでも活版印刷をメインで行っているスタジオが増えているそうで、それらのスタジオのバックグラウンドやスタンスの取材と、作品を集めたのが本書です。
アメリカ国内で活版印刷(レタープレス)が見直され、そのデザインを行うスタジオが増えているという話がまえがきで触れられていますが、それ以外は各スタジオ情報と作品の写真がメインとなっています。

感想

それぞれのスタジオで刷られた印刷物の写真が掲載されているので作品集としても眺めているだけでも面白いのですが、一口に活版印刷と言っても、古い本の挿絵を参考にしたものであったり、自らのイラストであったり、タイポグラフィーに特化したものであったりして、色使いや線の表わし方など様々な表現方法があるのだと思いました。
作品だけではなく、ここのところ価格の高騰しているテキンなど使用している活版印刷機の写真なども載っているスタジオもありますので、どのような機械でどういうものが刷られているのかに興味のある方にも参考になるかもしれません。
この書籍では各スタジオの住所やURLなども載っていますので、近くに行った際にはぜひ寄ってみたいと思いました。

DTPの普及により早く簡単に、そして大量に印刷物を刷れるようになりましたが、手仕事のよさを感じられるのはいいですね。
小さめのテキンが欲しくなってしまいました。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでgappackerをフォローしよう!

 この記事のタイトルとURLをコピーする