四国ヒッチハイク日記7日目。いろいろ迷って足柄SAを目指すことに。の続きです。
リクライニングチェアでも、疲れていればよく寝れるもんだ。
10時少し前に起きてテラスに出ると、今日は富士山に雲がかかっている。
やっぱり2日目の朝に見た富士山はベストコンディションだったんだなぁ。
とりあえず朝飯を喰おう。
天気もいいし、蛍光灯の下で喰ってる場合じゃない。
コンビニでパンとコーヒーを買い、SAの端の日当りの良い場所で一人朝食を食べる。
しばらくすると、裏から入って来たであろう野良猫が近づいて来た。
「来たな、ソロイスト。」
油断はしてないけど、敵意もない”ノーガード面”。
俺も一人だ、お揃いだな。
お互いノーガード状態のまま、一足一刀の間合いを越える。
小さくちぎったパンを置くようにそっと投げると、腹が減ってたのか一心不乱に食らいつく。
10分ほど一緒に朝飯を食べる。
もうパンがないことを理解すると、ヤツはその場を立ち去る。
なんか通じるものがあったな。
俺はアサラトを振りながら、さらに20分ほど、お天道様の下でゆっくりする。
そろそろ行くか。
今日は御殿場プレミアムアウトレットまで徒歩で行ってみる。
直線距離だと2kmないくらいなんだけど、川と線路があるため、SAの出口から一旦北に2kmほどのぼり、そこから戻ってくるかたちだ。
たぶん4kmちょっとくらいだと思う。
バックパック背負ってても充分歩ける距離である。
周りの景色にもよるけど、感覚的に10km越えると結構きつい。
しかし、今日は天気もよくて最高。
途中には沢山の田んぼがある。
一見の農家で丁度、田植えをしていたので見学させていただいた。
普段食べてるお米もこうやって作られているんだよなぁ。
神奈川の藤沢駅の近くで生まれ育った自分としては
ほとんど農業体験というものがない。
時々おじさんに質問したりなんかしながら、結局1時間くらいぼーっと見ていた。
しかし、田植え機器の性能はすごい。
苗をつまんで植えていく動きが正確すぎる。
多分もうやってるだろうけど、発展途上国に指導員と機械をセットで送り出したときのインパクトは大きいんだろうな。
お礼を言って離脱する。
少し歩くと、久しぶりに奇麗な緑色のカエルを見かける。
素朴なことにいちいち足を止めてしまう自分が、いかに都会で多くの時間を過ごしていたのかとあらためて思う。
そんな風にしてさらに歩いていくと、制服を着た交通整理のおじちゃんが現れる。
どうやらその場所から少し坂道を登ったところに駐車場への入り口があるらしい。
交通量のある通りではなかったけれど、たまに逆方面から走ってくる車はほぼ、そちらに入っていく。
上り坂を登っていくと施設の裏側に位置する駐車場の入り口があった。
おっ、もうそこなのね。
裏から入っていくと沢山の人がいる。
こっからも富士山が見えるのか。
さすがにバックパック背負ったままこの人ごみはないよな。
ってことで地図をゲットし、ロッカーを探して移動。
200円と300円のロッカーがあったけど、300円のほうも、バックパックに荷物が入ったままじゃ入りそうにない。
荷物を取り出しロッカーのカタチにあわせて整形、何とか入った。
機動力アップ!!
調子に乗っていろんなお店を冷やかしてましたね。
そしてそれは、アディダスにいた時でした。。。
最初は興味本位だったんです。
ただなんとなく涼しそうな靴があるなぁと。
これあったら、ちょっとコンビニとか、ちょっと海までとか便利だなぁと。
そしたら奥さん、タイムセールで40%オフとか言い出すじゃありませんか。
えっ?俺ヒッチハイカーですよ。
お金だってそんなに持ってないんですよ。
でも40%オフだと2500円ちょいか。
でもバックパックですよ。
これ以上無理でしょ。
でも、ちょー軽いし、箱から出せばそんなにかさ張らないよね。。
いやいやいやいや。
あれ、おかしい。
靴が手から離れない。
。。。
買っちゃいました。
ヒッチハイカーとしてあるまじき行為でしょうか。
よりによって帰宅前にアウトレットで靴を買うという。。
で、さらにノースフェイスでザックカバーを購入。
こちらはかさばらないし、どちらにせよ買わなければいけないと思ってたもの。
というのも普段バックパックに必ず入れているザックカバーなんですが、旅に出ない間はバックパックのすぐ取り出せる位置に入れっぱなしにしてたんです。
で、今回雨に降られたので出してみて広げようとしたら、なんと生地どうしがくっついてて勢い良く開くと破けそうな感じ。
ゆ〜っくり拡げたんですが、ところどころ生地が薄くなってたり、ちょっと次の旅での使用は無理そう。
買ったのも2002年とかだし、2008年に中米を回ったとき以来、バックパックに入れっぱなしだったので無理もない。
そんなこんなで一通りアウトレット見て回ってバックパックを背負ったら姉から電話が。
そういやさっき甥の服のサイズがどうとか留守電に入ってたよな。
電話に出て、「メンドクサイから嫌。」と一蹴。
とは言ったものの、一応Infomationで子供服を扱ってるお店を聞く。
丁度、携帯の充電が無くなってたので、コイン式充電ボックスにiPhoneを預ける。
そして、バックパックを背負ったまま子供服を真剣に選ぶオッサン。
いや、なかなかカワイイじゃないか。
まんざらでもなく真剣に選びだす。
最初にこれでいいかと買ってしまったのよりも、もっとカワイイのがあった。
もっと時間をかけてから買えば良かった。
うんうん、Gapもなかなかいいね。
とかしている間に気がついたら、日が落ちて来ている。
はっ、そろそろ帰りのことを考えなきゃ。
iPhoneを取りにinformationに戻りがてら周辺地図をゲット。
ここから鎌倉に帰るには3択。
1. 東名の足柄SAに戻って厚木、もしくは横浜で降りて南下。
2. 箱根を越えて小田原方面に出て東へ。
3. とりあえず246に出て厚木のほうまで出てそこから南下。
1.は東名の渋滞リスクと思い通りに下に降りられないリスクがあるのでパス。
2.と3.のどちらかなんだけど、2.は、箱根の中途半端なところで降ろされても、夜は怪しくて拾ってもらえなさそうなのでパス。
3.の246経由にした。
ただしアウトレットからは少し距離があるので、無料シャトルバスで246にぶつかる幹線道路沿いに近い場外駐車場まで移動することにした。バスで7,8分走って目当ての場外駐車場に到着。
車でちょっとの距離を、歩くと結構かかるから、文明ってホントにスゴいと思う。
いまならメロスもそんなに走る気がしないかもしれない。
メロス「車で行こうよ〜。」
バスを降り、徒歩で幹線道路沿いを246と書いたボードを見せながら移動する。
少し歩いてると丁度レストランから出てくる車がいたので、一応ボードを見せたら助手席の女の子が窓を開けてくれる。
話してみると246の位置がわからないとのこと。
しかし山梨方面に向かうとのことで、方角的に必ずぶつかることがわかり乗せてもらう。
5分から10分ないくらいだったけど、彼らは山梨から遊びに来てて帰るらしい。
彼女は青山で働いていたこともあるらしい。
246沿いで降ろしてもらうと、飴ちゃんをもらった。^^
もらった飴ちゃんを舐めながら、今度は246沿いを歩きながらヒッチハイク。
こちらは片道2車線でスピードが出ているため拾いにくい。
いいスポットを見つけるまで歩き続けることに。
途中で夕暮れ時の富士山が見えていい感じ。
しかし今回はよく歩いてるし、よく富士山を見てる気がする。
しばらくするとコンビニが見えて来た。
よしっ、あそこで拾おう。
コンビニでヒッチハイクすること10分くらい。
駐車場に止まっていた車の方がなんか乗せてってくれそうな雰囲気だしてる。
この感じなんて言えばいいんだろう。
お互い見えてて、伝えたいんだけど、ジェスチャー的なものが思い浮かばないんでしょうね。
何かわかるんですよね。乗せてってあげてもいいよという空気感が。
で話かけると、当然乗せてってあげるよ的な落ち着きよう。
多分、コンビで止まってる間に夫婦会議で議決済みだった模様。
乗せてくれたのは少し年上の落ち着いた感じのご夫婦。
車で道の駅をしらみつぶしに回るスタイルの旅を何年も続けているとか。
道の駅ガイドブックみたいなのでルートを決め、訪れた場所には書き込みを入れているとか。
出たっ!オリジナルカスタマイズ朱印帳システム。
お二人とも落ち着いた感じで話を聞くスタイルっぽかったので、これまでのヒッチハイクのお話や、彼らの旅のスタイルなどに質問する感じでお話させていただきました。
乗せてってもらいたかった厚木近辺にお住まいとのことで、希望していた場所まで乗せてってもらいました。
246も渋滞していてかなり時間がかかったけど、長い時間のせていただき大変ありがたかったです。
で、こっからが大変だった。
時刻は夜の10時くらいだったと思うんだけど、片道3車線のため、なかなか止まってもらえない。
何度か位置を移動した後、1km離れた大きな駐車場のコンビに移動する。
少しの間、ヒッチハイクをしていたのだが携帯がなる。
友人の@noskだ。
かけ直してみると、twitterで厚木に着いたと言うつぶやきを見て、かけて来てくれたとか。
なんかわりと近くにいるらしい。
僕「拾いに来てくれてもいいよ。(笑)」
n「アハハ。俺で、終わっちゃダメでしょ?(笑)」
さすがヒッチハイク経験者は言うことが違う。(笑)
だが、ひとまず来てくれるとのこと。
ヒッチハイクによくある、なぜか乗せるほうが奢ってくれるという慣習にのっとり、コーヒーを奢ってくれる。
久しぶりの近況報告などをしながら、少し走って茅ヶ崎に入ったくらいのコンビニに止りしばらく話す。
あいかわらず車を楽器で満載にしてるから面白い。
何やっててもアイツは大丈夫。
そう思える数少ない友人。
次を拾うのを見届けると言っていて、ヒッチハイクを始めたら数分で物流のお兄さんに話しかけられる。
会社戻るところなんですけどルートから外れなきゃ乗せてってもいいですよとのこと。
ありがたい。
話をしてみると地元の少し歳下の人だった。
話し込めば共通の知り合いが出て来たかもしれない。
お礼を言って、国道1号沿いで降ろしてもらう。
ここからは拾うのが難しそうだ。
時間も夜中の2時を回っている。
最後は歩くか。
5/5 日本全国にある原発が止まったこの日。(正確にはすでに6日)
大きなスーパームーンを見上げながら、今回の旅で起きた出来事、出会った人々、感じたこと、考えたこと。
それらを振り返りながら、最後は12kmほどの道のりを歩いて家路に着いた。
家に着いたのは4:30。
シャワーを浴びるとすぐに出かける用意をしてまた出かけたのだった。
今度はドライバーとして。
おしまい。
ヒッチハイクの旅は何度か出ていますのでよければこちらもどうぞ。
ヒッチハイク
ヒッチハイクのやり方なんかはこの記事にまとめてあります。
ヒッチハイクを始めたい人のためのヒッチハイクマニュアル完全版
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