うまくいかない日々の物語
ジャケ借りならぬ、タイトル借りしたドイツのモノクロ映画です。
特にストーリーに沿って進むような映画ではなく、日常の中で起こる些細な出来事の中で、主人公が抱く小さな葛藤や、気まずい瞬間などを描いた作品です。
なんとかうまくやろうとしているのにうまく行かなかったり、他人の行動がとても無礼に感じたり、その一方で何気ない一言や行動が人を傷つけてしまって自省したりそんなうまくいかない日常の話。
原題は「oh boy」。
日本語的なニュアンスだと、「まじか。。。」みたいな感じですかね。
まさに劇中、ところどころで口に出てしまいそうなタイトルで、映画にぴったりとハマる気がします。
邦題の「コーヒーをめぐる冒険」というタイトルは昨今のコーヒーブームに便乗したものかと思ったりもしたのですが、実際に映画の中でコーヒーが度々でてくるものの、なかなかコーヒーが飲めなかったりして、コーヒーの持つ、ほろ苦く、酸味を帯びた感じが人生の上手くいかない状況のメタファーとして使われているように感じました。
見終わってから改めてタイトルをみると、なるほど、そーゆう意味ね。と納得させられてしまう感じです。
タイトルや予告編の作り方など商業的な思惑を感じざるを得ないものの、独特の観了感を持つ作品。
監督はヤン・オーレ・ゲルスター。本作品は映画学校の卒業作品でありながらドイツの映画賞を多数受賞している作品なのだとか。予告編でもジム・ジャームッシュやウディ・アレンの名前が出てくるあたり、結構期待されてる新人監督さんみたいです。確かに只者じゃない感の漂う作品ですが、どこか物足りなさもあり、少し持ち上げられすぎな気もするので、次の作品で真価が問われるのかぁといった印象。
オシャレ感盛った感じの予告編はこちら
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