チリの独裁政権にNO
不利な状況から広告キャンペーンで独裁政権を倒した事実に基づいた話ということで見てみました。
あらすじ
1988年、南米チリの軍事独裁政権に対し国際的な批判が強まる中、ピノチェト政権の信任を問う国民投票を行うことになった。
投票までの27日間「NO」陣営に許されたのは深夜に流される15分間のTVコマーシャルだけ。
妨害工作も行われる中、NO陣営はキャンペーンを進めていく。
予告編はこちら
映画を観た感想
映画の内容からは少し離れるが、南米の多く国々がそうであるように、チリもまた東西冷戦の犠牲を払った。
チリに自由選挙による社会主義政権ができたあと、当時の社会主義政権を倒すため、ピノチェトを支援してクーデターを起こさせたのはもちろんCIAであり、影で人を引いてるのはアメリカだった。
この映画ではアメリカ自体にはほとんど触れていないし、クーデターで起きた独裁政権を広告キャンペーンを用いて倒す部分にフォーカスした話なんだけど、近年のアメリカがマーケティングや捏造などでドラマを演出したり、心象操作を巧みに行って戦意抑揚したり、戦争を起こしたりといろいろやりたい放題なわけで、そう考えるとこの映画を手放しで称賛する気にもなれない。
このようなキャンペーン手法はもろ刃の剣であり、日本でもすでに行われているだろうし、今後一層本格化するかもしれない。
なんらかの危機感を煽って、世論が間違った方向に誘導されてしまうかもしれない。
世相もあってか、映画を見たあと、これが日本だったら?と思った映画でした。
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