[映画] タネと仕掛のエンターテイメント『グランド・イリュージョン』

2016年4月25日 gappacker
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grand-illusion
Photo via Visual hunt

以前、予告編を観たときに気になってた映画『グランド・イリュージョン』を借りてきて観ました。

マジシャンてかっこいいよね

鮮やかな手法で観客を驚かせるマジシャンが、そのテクニックを悪用したらどうなるのかって、ある意味ベタな発想をエンターテイメントにした映画です。監督は『トランスポーター』のルイ・ルテリエ。

あらすじ

何者かによって4人のマジシャンが集められ、フォー・ホースメンというイリュージョニストグループが結成される。
彼らは派手なパフォーマンス行い、マジックを行なっているイベント会場から一歩も動かずに遠隔で銀行強盗を行う。しかし、彼らの前にはマジックのネタバラしで有名なサディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)が現れ、FBIの捜査官ディラン・ローズ(マイク・ラファロ)も彼らの犯罪を暴こうとし、さらにインターポールからも刑事が派遣される。
一体、フォー・フォースメンの狙いは何か、彼らを集めたのは誰なのか?

予告編

映画作品詳細

監督 ルイ・ルテリエ
脚本 エド・ソロモン、
主演 ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、アイラ・フィッシャー、モーガン・フリーマン
公開年 2013年

観た感想

序盤の映画への引き込み方からアクション要素まで含めて、エンターテイメント映画としては結構楽しめました。

出演陣

フォーフォースマンのリーダー格を演じたジェシー・アイゼンバーグってどこかで見たと思ったらソーシャル・ネットワークでマーク・ザッカーバーグ役をやった彼なんですね。ウディ・ハレルソンて俳優も見覚えあると思ったら、ナチュラルボーンキラーズの主役演じた人でした。そこそこ映画出てるみたいなのに1994年の作品以来、20年以上振りに見かけました。さらにビックリしたのがいきなりCOMMON(コモン)というラッパーで出てきたこと。
知らない俳優ばかりかと思ってたら、結構豪華(?)なのかな?

ちょっと残念なところ

マジックって種と仕掛けと訓練の賜物によって、ありえないことが起きちゃうもの。だからこそ、僕らはただ驚き、感動するんだと思うんですよね。だけど、この映画、ところどころで過剰とも言えるCGを使った演出によるファンタジー要素が入っちゃってるんですよ。マジックに入り込んでるのに、ファンタジー的な手法で表現された途端、マジックから醒めてしまう感じがしてそこが少し残念に感じました。

最近の映画である程度予算がありそうな映画に多い気がするんだけど、少しCGに頼りすぎな気がしますね。スターウォーズのような独自の世界観があるものに関しては、その世界観を表現するため、どれだけCGを使ってもいいと思うんです。だけど、現実世界の延長線上にあるような話の場合、過剰なCGを使うことで派手にはなるけど、一気にリアリティが失われ、全てが嘘っぽく、安っぽくなるんですよね。今時、予算さえあれば、大抵のことはCGで表現できちゃう。だからこそ、本当にその技術を使う必要があるのか、技術に頼りすぎない自制心みたいなものも求められている気がします。

そんなわけでCGでの演出シーンで一瞬醒めたものの、全体的にはなかなか面白い映画でした。
メンタリズムを身に付けたいけど、どうすればいいんでしょうね。
ポーカーとかの勝負事にも役立ちそう。


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