[映画] マヤ文明崩壊前夜のジャングルサバイバル『アポカリプト』

2016年7月18日
2017年5月16日
gappacker
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アポカリプト
Shark at the Lithuanian language Wikipedia [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

文明を体感するサバイバルアドベンチャー

マヤ文明の時代後期を描いた評価の高い作品『アポカリプト』を観ました。
監督はメル・ギブソン。

あらすじ

マヤ文明崩壊前夜のジャングルの中で暮らしていた狩猟民族の血を受け継ぐジャガー・パウはある日マヤ帝国の襲撃を受け、村は壊滅、自身も生け贄とし捉えられてしまう。ジャガーは帝国から逃げようとするが、追手の迫るなか、妻と子供の元へ無事もどれるのか。ジャングルの中を走り回るサバイバルアドベンチャー作品。

予告編はこちら

映画を観た感想

リアリティがありスピード感のある映像がとてもスリリングで、よく出来ている映画でした。
わかりやすいストーリーがあるわけではないんだけど、後期のマヤ文明はきっとこんな感じだったんだろうなと文明をのぞき見しているような感じになります。

メキシコ、キューバ、グアテマラを一人旅した時に、メキシコの遺跡群やグアテマラにあるマヤ文明最大の遺跡でもあるティカル遺跡を訪れました。マヤ文明とアステカ文明、そしてオルメカなんかの関係性もろくに理解できてないんだけど、ティカル遺跡の周りの熱帯雨林の覆い茂ったジャングルの中の遺跡を訪れた時にはこんなジャングルの中に文明を築き、巨大な遺跡群を構築していたことに驚きつつ、他の遺跡を訪れた時と同様、何百年も前にこの角度で遺跡を眺めて何を思ってたんだろうなぁなんて空想したりしていたわけです。

全然イメージと違った。(笑)

まぁ映画が正解だとは限らないけど、そりゃぁ自分が想像してた牧歌的なものであるはずもなく、そこには争いもあっただろうし、この映画の中でも出てくる生け贄をささえるよう風習もあったんだろう。個人的にはメキシコの乾いた大地における太陽神信仰みたいな自分の中でのアステカ的ものと、ジャングルの中にあるティカル遺跡周辺のマヤ文明的なものがあまりリンクしていなかったんだけど、よく考えたら同じエリアに同じような時期に栄えた文明なんですよね。

歴史的にもよくわかってない部分もあるみたいだけど、そのような時代の風景をなんとなく補完してくれ、断片的にしか知らない自分の中にある世界の点と点の間に、ヴィジュアルとストーリーを持って新たな点を付け加えてくれるような映画でした。
こういうのの積み重ねで自分の中に世界が象られていくんですよね。

迫力あるし、駄作ではないと自信を持って言えるので、まだ見てない人には食わず嫌いせずに見て欲しい作品です。

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