あなたはBIG ISSUE (ビッグイシュー)を知っていますか?

2012年4月10日 gappacker
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BIG ISSUE (ビッグイシュー)って知っていますか?
BIG ISSUEとはホームレスに仕事を提供し、自立支援を促すためのシステムです。
300円の冊子のうち160円が販売しているホームレスの収入になります。

都会でみたことありませんか?
メトロの出入り口とか乗降客数の多い駅のバスターミナルとかで薄い冊子を掲げて立っている人。

そうです。あの人達が販売してるのがBIG ISSUEです。
ちょうどTIMEやNEWSWEEKと同じ位のサイズのアレです。

見たことあるけど、素通りしてた?
そうです、そんなあなたのためのエントリーです。
イエスっ高須クリニック!(特に意味はないです。)

僕は見かけると必ず買うようにしています。
と言っても、必ず通るルートに販売している人がいるわけでもなく、見かけたら買うというスタンスなので、これまで買ったのはトータルでもたぶん50冊くらいでしょうか。

見習いです。
ペーペーです。
オシャレに言うならライトユーザーです。
可能性を漂わせるならインターンです。(違う?)

そんなお前が何を偉そうに。と思われるかもしれません。
ですが、人といる時にBIG ISSUEを買ったり、買った後に人と会ったりしたことがあるんですね。
で、意外とBIG ISUUEのことを知らない人や、興味はあったけど、買ったことがないという人が身の回りでも思いのほか多かったわけです。

ですので今回、このブログで紹介してみたいと思います。
今まで知らなかった人や、見かけていたけど素通りしていた人が足を止め、買ってくれるといいなぁと。
そして万が一、僕がホームレスになった時はブログで告知するので買いに来て欲しいなと。(半分本気)
もちろんスマイルは0円ですよ。(^^)

で、紹介するんだから間違いがあっちゃいけない。
そう思って改めて公式ウェブサイトを見てみました。

基本的なこととして
・定価300円のうち160円が販売者の収入になる
・毎月1日と15日の月2回発行

これは知っていましたが
公式サイトを見てみると意外と知らないことが多かったです。

まず、基本的な歴史なんですが、1991年にロンドンで始まったものなんですね。
Ooops! 勝手にアメリカのものかと思ってました。
そういえばアメリカで見かけたことはない気がします。
しかも、日本では2003年創刊と意外と新しい。
日韓共同開催のワールドカップがあった翌年ですね。

ウィキペディアによると、なんとあのイギリス女王エリザベス2世が1度購入したことがあるとか。
顔が良く思い出せませんが、偉い人ですよね。(^^;

思い浮かべようとしたらサッチャーしか出てきません。
そうです。あの「鉄の女」です。

それから、8つの行動規範なんてものもありました。

1. 割り当てられた場所で販売します。
2. ビッグイシューのIDカードを提示して販売します。
3. ビッグイシューの販売者として働いている期間中、攻撃的または脅迫的な態度や言葉は使いません。
4. 酒や薬物の影響を受けたまま、『ビッグイシュー日本版』を売りません。
5. 他の市民の邪魔や通行を妨害しません。 このため、特に道路上では割り当て場所の周辺を随時移動し販売します。
6. 街頭で生活費を稼ぐほかの人々と売り場について争いません。
7. ビッグイシューのIDカードをつけて『ビッグイシュー日本版』の販売中に金品などの無心をしません。
8. どのような状況であろうと、 ビッグイシューとその販売者の信頼を落とすような行為はしません。

1.の場所については自由に選べるものだと思っていました。
それのほうが各自、工夫できるかと思っていたのですが、トラブルを避けるため、そして多くのホームレスをサポートするという意味では場所も含めた規律は必要不可欠なのでしょうね。

良くできていると思うビッグイシューの仕組み

BIG ISSUEの仕組みって良くできているなぁと感じることは多いです。
それは何かというと

1. 顔が見える支援であること
2. 内訳をコミットしていること
3. 意欲のある人に働く機会を与えていること
4. ただの寄付ではなく事業化していること
5. 冊子自体の内容が充実していること

1. 顔が見える支援であること

BIG ISSUEは販売している方に対して直接お金を払います。
どこかの団体や組織にお金を払うのに比べ、直接的であり、お金と一緒に気持ちを渡すこともできます。
先の震災後、募金が現地に届いていないということが話題になったりもしましたが、そういうカタチの支援とは対極にありますよね。

2. 内訳をコミットしていること

表紙にも明記されていますが300円のうちの160円が販売者の収入になります。
残りで取材費、印刷費、物流費、組織運営費をまかなっているのだと納得できます。
余計な疑念を抱かせない真摯な姿勢だと思います。

3. 意欲のある人に働く機会を与えていること

欧米の成功した起業家が、過去に事業の失敗などをしていることが多いのに比べ、日本は敗者復活が難しい社会であると良く言われます。
働く意欲や能力があっても、住所がない事で職自体に付けない状況では這い上がっていくのは困難です。
そのような人々に社会との接点を持ち続け、収入を得るという機会を提供できているということは素晴らしいことだと思います。

4. ただの寄付ではなく事業化していること

外部からの支援が打ち切られたら潰れてしまう組織では心許ない。
持続可能な事業として継続していくことは重要なことだと思います。

5. 冊子自体の内容が充実していること

自立支援とかの背景があるからと言って侮るなかれ、冊子の中身も充実しています。
国内外の社会問題や著名人のインタビュー、映画や音楽の情報など、盛り沢山なんです。

つまるところ

どうですかビッグイシュー?
興味わきませんか?
面白い冊子を買うだけで支援できる仕組みってよくないですか?
騙されたと思って一度でいいので買ってみて下さい。

僕も最初はどういう態度で買えばいいのか考えてしまいましたが、今ではあまり意識していません。
お金を渡す時に、目を見て「頑張ってください」とだけ言うようにしています。

一度買ってみれば次から抵抗なく買えることと思います。
300円丁度持ってなくても、ちゃんとオツリくれますので躊躇わないでください。

震災の後、「絆」という言葉が取り上げられる機会が多かったように思います。
根源的に人は皆、誰か役に立ちたいと思っているのかもしれません。

まずは自分の活動範囲の中で気軽にできる支援から初めてみませんか?
ちなみに誤解がないように書いておきますが、自分はBIG ISSUEの運営組織とはなんら関係もありませんし、知り合いもいません。
というか、自分のようなフザけたヤツはいないまともな組織だと思います。

BIG ISSUEについての詳細は下記リンクよりどうぞ。

BIG ISSUE JAPAN
http://www.bigissue.jp/

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