[DIY] コンクリートの打設をやってみた

2018年11月6日
2021年5月30日
gappacker
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


少しまとまった時間ができたため、以前から一度は挑戦したいと思っていたコンクリートの打設に挑戦しました。コンクリートの打設は建築現場のバイトで何度か立ち会ったことはあるものの、生コンはミキサー車での搬入でしたし、鉄筋はプロの仕事で組まれたものだったため、自分で最初から最後までやるのは初めての体験。

今どきコンクリート化するなんて時代に逆行するような気もしますが、自分でやるとなるとどうなるのか、どれくらいの労力なのか。やってみないとわからないことは多いですからね。何事も経験です。

コンクリート打設に必要なもの

コンクリートの打設に伴い、最低限必要なものと、準備したものを紹介します。

道具類

まずは道具類から。

  • ショベル
  • トロ舟(プラ舟)
  • 左官ごて
  • バケツ


コンクリートを打設するさいに地面を掘ってやる必要があります。どんなものでも必要な深さ掘り返せれば問題ないでのですでにショベルがある人は買う必要はないです。うちには剣先ショベルはあったのですが、いい機会だったので角ショベルも購入しました。


コンクリートを混ぜるための長方形の桶みたいなものがトロ舟とかプラ舟とか呼ばれます。
作りたいコンクリートの量によってサイズを選べばいいですが、あまり小さいと何度も練り直す必要があり、非効率になります。僕はホームセンターより値段の安かったAmazonで、80Lのものを購入しました。


コンクリートを混ぜる作業はスコップでも代用可能ですが、鍬のほうが作業効率がいいように思えます。
長さが異なるものがいくつかありますが、立って作業する場合は取っ手が短いことで腰を痛る可能性があります。僕は無難に900mmのものにしましたが、これでも長身の人は少し短く感じるかもしれません。


左官ごてはセットになったものでいいんじゃないかと思います。
自分はホームセンターで購入した4点セットのものを使いましたが、使い分けるほどのスキルもなく、結局一つしか使用しませんでした。


コンクリートを錬る時に水を混ぜるのですが、近くに水道がない場合はバケツは必須です。ホースが届く場所でも少しずつ注ぎ足したりするのでバケツのほうが便利だと思います。
トラスコのこのバケツは先がすぼんでいて注ぎやすいのでオススメです。

材料

次に材料です。
コンクリートは砂とセメント、砂利に水を混ぜたものになります。
ちなみに砂とセメントのみのものをモルタルと呼びます。

今回はコンクリートなので、砂3:砂利3:セメント1の比率で混ぜます。
水は少なくしたほうが強度と耐久性の高い良質なコンクリートを作れるとのこと。
ワイヤーメッシュはコンクリートを強くし、ひび割れなどを防ぐためのものです。

材料はすべてホームセンターのコーナンで購入しました。

  • 砕石(さいせき)
  • セメント
  • 砂利
  • ワイヤーメッシュ

コンクリート打設作業

今回コンクリートを打設するのは、ボロ家の裏側にある隣家との塀との間にあるスペースです。
コンクリート打設作業場
もともと小さな波板のついた屋根付きの物置スペースだったのですが、柱の材が腐り、雨漏りもしていたため数年前に撤去して放置していたままでした。

余計なものを撤去
まずは簡易的な基礎となっていたコンクリートブロックや柱と波板の残骸などを片付けます。

雑草を取り除く
スコップで掘りかえしながら、雑草の根や石ころを除去します。掘り起こした部分の処理が面倒なので、ふるいにかけて根っこは雑草と一緒にゴミに出し、小石は基礎で再利用、土は庭の別の場所に持っていくことにしました。

打設準備完了
今回コンクリートを打設するスペースがワイヤーメッシュのサイズとほぼ一緒だったため、ワイヤーメッシュがそのまま使えるサイズで囲いを作りました。
一本100円程度だった杭を4本購入し、ワイヤーメッシュを囲うようにハンマーで打ち込み、そこに余っていたコンパネの端材を切り出したものを水平を出した上で打ち付けました。地面を踏み固めたあと砕石を撒き、ワイヤーメッシュがコンクリートの上下中央にくるように地面を掘り返したときにでてきた石で浮かしてやります。

砂をトロ舟に投入
トロ舟に砂を投入。容量に限りがあるので砂を1袋半投入します。

セメントを入れて撹拌
セメント半袋を入れて撹拌します。
茶色い砂と白に近いグレー色のセメントを混ぜ合わせていくと徐々にアッシュグレーっぽい色になる。

水を加えモルタルに
砂とセメントをよく混ぜた水を加えて練った状態。これがモルタル。

砂利を加えコンクリートに
モルタルに砂利を投入。砂利を入れた瞬間かなり重量が増し混ぜるのも一苦労。

コンクリート完成
コンクリートが完成しました。石の色が見えなくなったら丁度いい頃合いっぽいです。

コンクリート打設
コンクリートをどんどん流し込んでいきます。
コンクリートをこてで成型してる間は写真を取れてませんでした。

ビフォーアフター
翌日のコンクリートが固まった状態とビフォーアフターです。
よく見るとガタガタな部分があるので今後コンクリート用のグラインダーで表面を少し整えるつもりです

コンクリート打設にかかった費用と時間

今回、僕が購入した工具類が下記のもの。
必要なものだけ揃えればいいでしょう。
購入先はAmazonとコーナンでそれぞれ比較して選びました。

工具類

工具 単価
ショベル 1,991
トロ舟 (80) 2,020
左官鍬 1,598
左官ごてセット 1,058
バケツ 700
合計 7,367

材料費

材料費は合計7,236円に税金で7,815円

材料 単価(税別) 小計
砕石 (20kg) 228円 4袋 912円
砂 (20kg) 218円 12袋 2,616円
砂利 (20kg) 218円 6袋 1,308円
セメント (25kg) 390円 4袋 1,560円
ワイヤーメッシュ (1m × 2m) 448円 1 448円
杭 (白木) 98円 4本 448円
合計 7,236円

当初思ってたよりもコンクリートが足りなかったため、一度コンクリートを敷き詰めた後、上の部分にモルタルを広げているため、砂利の量のみ少なくなっています。砂3袋とセメント1袋は未開封のため、今後の微調整や別の場所のタイル張り用に使う予定です。2㎡(1m × 2m)程度のスペースであれば材料費のみで1万円以内、最低限の工具を入れても15,000円くらいなのではないかと思います。

コンクリート打設作業にかかった時間

作業時間に関してはコンクリートを打設する場所の状態によっても大きく変わると思いますが、自分の場合はこまごまと作業を行いトータルで20時間くらいはかかりました。元の状態が良ければ5時間くらいは軽減できると思います。

やってみた感想

1人だと忙しい

今回は1m×2mという大した規模感ではないのにも関わらず、コンクリートを錬る作業と、コンクリートを流し込んでコテで整える整形作業を同時進行で行うのはなかなか忙しかったです。できることなら2人でやったほうが楽だし、圧倒的に効率がいい。

材料は少し多めに買っておいたほうがいい

実は材料がギリギリで、掘り起こした石を足したりして少し底上げして誤魔化しました。さらに上にモルタルを付け足してます。

ワイヤーメッシュは上を歩き回ってると曲がる

ワイヤーメッシュですが、一枚しか使ってないうえに石で底上げしていたため、上に乗って動いているうちに曲がってしまい、一部が少し起き上がるような感じになってしまいました。このせいで場所によってはコンクリートの上部に近い場所に入っているような状態になってしまいました。

仕上げが難しい

コンクリートは水平を出した上で水などがたまらないように勾配をつけてやる必要があるのですが、左官ごてのみでこれを行うのがなかなか難しい。

このあとどうするか

今回の作業を業者に頼んだらおそらく10万円程度はかかるんじゃないかと思います。もちろん完成度は雲泥のさでしょうが、自分なりに工夫しながら作業してみたことで、わかったことも沢山ありました。

今後は簡易的な屋根をつけた物置スペースにするために、まずはグラインダーでコンクリートの表面を整え、出来栄えが気に入らなければ屋外用のタイルを貼ることも検討しています。
どこまでしっかりしたものにするか、どこまで予算をかけるかなどをいろいろ考えながら進めようと思います。

完成度はそれなりですが、達成感はありますよ。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでgappackerをフォローしよう!

 この記事のタイトルとURLをコピーする