[書評] 海外移住の敷居が下がる本『「国際自由人」という生き方』

2016年1月21日
2017年5月16日
gappacker
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「国際自由人」という生き方

海外で暮らしたいって人は読んでおくと良さそう

著者は、北京、香港に住んでいて、現在はマレーシアのジョホール・バルにて、海外移住のコンサルタントなどをされているという藤村正憲氏。実際に海外で暮らし、子育ても行っているので参考になるところは多いです。

その中で気になった点を簡単に紹介します。

日本のビジネスをそのまま持ってきて、成功できる可能性もある

海外では日本人というだけで仕事ができると思ってもらえたり、海外のほうがむしろ成功できる可能性さえあると著者はいいます。
自分の考えや主張をしっかりと伝えることが最低条件ではあるものの、日本のビジネスモデルをそのまま持って行っても成功する可能性がある。

確かに日本で上手くいっているビジネスを、小資本で海外で試してみるというのはありかもしれません。

家事はお手伝いに任せ、自由な時間を過ごす

マレーシアでは月に2〜3万円で家事のすべてを任せられるため、夫婦や子供と過ごす時間が多くとれるという点。
今後現地の経済が発展し、通貨の価値が上がったりすることを考えると、これがいつまで可能なのかはわかりませんが、すくなくとも現時点では月20万円もあれば、お手伝いさん付きの豪邸で暮らせるとのこと。

海外で子育てするメリット

マレーシアではローコストでハイレベルの教育がうけられことがメリットであるとし、さらに三つの利点をあげています。

  • 語学が身につけられる
  • 国際人としての感覚を身につけられる
  • 世界中に人脈ができる

英語で授業を受け、様々な国の人の中で暮らすことで国際人としての感覚が身につき、さらに同じ環境で育った人たちが世界中に出て行くため、様々な人脈ができるということです。
僕は子供はいませんが、子供の可能性を広げるという意味では確かに良さそうなきがします。

読んだ感想

文字が大きめでレイアウトがスッキリしてるので、よく言えば読みやすい。
悪くいってしまうと文章量は少なく、内容は薄めなので、1時間ほどですぐに読み終わります。

本書のコンセプトは完全に海外移住のすすめです。
そして、本書で書かれている「海外」とはマレーシアをはじめとする東南アジア。
生活水準や経済的な面で出てくる例は、東南アジア以外では成立しません。

つまり、この本は基本的にはマレーシアに移住することで得られるメリットとその根拠について書かれた本といっても差し支えないでしょう。ではだからと言ってデタラメな本かというわけでもなく、移住を考えさせるという点ではシンプルに成功しているように感じました。

なぜ海外に移住するのが良いのか。
その視点と考慮、検討すべき点などを読者に提示しています。

そして、ジョホール・バルという場所があらゆる面で魅力的であることも知りました。
シンガポールのすぐ近くなのに、物価は安く、国際色が強い場所。

僕には外国で生まれ育った、外国籍の従兄弟がいるのですが、彼らの日本語はカタコトです。
それを考えると教育の中で、いかにして日本の文化や言語を学ばせるかというバランスが気になるのですが、その前に独身の僕は奥さんをみつけなければなぁと思ってしまいました。

家庭のある人で、なんとなくそろそろ家を買おうかと考えてる人なんかが、視野を広げるという意味で、読んでみるのは面白いかもしれないですね。


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