花粉症があまりにも酷いので僕は舌下免疫療法を受けることにした

2016年11月10日
2016年11月16日
gappacker
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allergy-eyecatch
僕は花粉症が酷くて何年もその症状に悩まされています。
特に酷い時には、鼻が詰まったかと思えば、鼻水がダラダラに垂れてきたり、クシャミが止まらなくなったり、目の周りがムズムズしてスッキリせず、いつもドンヨリしていて、心地よい睡眠も得られず、起きても頭が重かったり、ボーっとしたりしています。

この辛さは、重度の花粉症になった人にはわかってもらえるでしょう。
花粉症は生活の質を落とすだけでなく、時に他人からダラけてると思われ、悔しい思いをすることもあります。(アンタにこの辛さがわかるのかよ。)と思いながら、言っても理解できないだろうからと、何も言えないあの悔しさ。

あまりにも花粉症が酷く、集中力が必要とされる集中力を存分に発揮できなかったり、大好きな旅に出るのにも支障が出たりしていたので、今回、舌下免疫療法を行う事にしました。

花粉症とアレルギーの仕組み

今回始めた舌下免疫療法の話をする前に、花粉症やアレルギー発生のメカニズムについて簡単に説明したいと思います。

花粉症や、アレルギー性鼻炎などは全てアレルギーの原因となるアレルゲンによって引き起こされます。通常は問題ないはずの成分に対し、身体が過剰に反応を起こしてしまうのが全てのアレルギーのメカニズムです。

アレルゲンは多数あって人によって異なり、花粉症の場合は、杉やヒノキなどの樹木の花粉や、イネやブタクサなどの草などの花粉によるものでそれぞれ飛散する季節などにバラツキがあります。通年性のアレルギーはダニやカビ、ペットや昆虫によるものが原因です。

舌下免疫療法とは何か

舌下免疫療法とはアレルゲンの成分を継続的に体内に取り込み、徐々にその量を増やしていくことで免疫力を高める免疫療法(別名:減感作療法)の1つです。花粉の飛んでいない時期も含め、2年〜5年という長期間にわたり、継続的に服用していくことで身体が過剰なアレルギー反応を起こさないように体質を改善します。現在はスギとダニに対してのみ保険適用の治療が可能となっています。

元々、免疫療法には注射による皮下免疫療法というものがあったのらしいのですが、それだと毎日病院に通わなくてはならないという負担が患者にありました。舌下免疫療法は舌の下にアレルゲン服用することで、リンパ節にエキスが届きやすい療法で、自宅で服用することが可能なため、患者の負担も少なく、すこしづつ普及が進んでいるようです。

治療を始める期間

スギ花粉の免疫治療は花粉が飛び出す前後に開始することはできないそうです。スギは2月から4月の飛散量が最も多いとされていますので、1月から5月の間は治療を開始できないと考えていいでしょう。また効果を高めるためには花粉が飛び出す3ヶ月前に治療を開始したほうがいいそうです。地域により多少差はありますが、11月中旬までに治療を開始するのが望まれるそうです。

副作用はないのか?

副作用として小冊子に記載されているものが下記のものです。
この辺は医師がキチンと説明してくれると思います。

  • 口の中の副作用(口内炎や舌の下の腫れ、口の中の腫れ)
  • 咽喉(のど)のかゆみ
  • 耳のかゆみ
  • 頭痛など

さらに重大な副作用として下記のものがあります。
この症状があった場合はただちに救急車を呼ぶように言われました。

  • ショック
  • アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックとは

医薬品などに対する急性の過剰反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、蕁麻疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられる
鳥居薬品株式会社の小冊子『よくわかるスギ花粉症の舌下免疫療法』p12

舌下免疫療法はどこでも受けられるわけではない

舌下免疫療法は講習を受け、資格を持った医師しか診療を行えないため、どこの病院でも治療が受けられるわけではありません。
病院についてはシダトレンを販売している鳥居薬品の専用サイト内に施設検索があるのでそちらを利用すると良いでしょう。

初診と血液検査

初診の際は、症状などについて質問され、舌下免疫療法についての説明を受けました。
疑問に思ったことなどについても質問していきます。

僕が疑問に思っていたのは、舌下免疫療法により症状が改善した場合、目の肌のかゆみとかも軽減するのか。それと、他の抗アレルギー剤を服用していても平気なのかという2点でした。

回答としては、誰しもに一定の効果があるわけではないが、症状が改善すれば、同じアレルゲンによって引き起こされる症状はすべて軽減される。そして抗アレルギー剤を服用していても大丈夫とのことでした。

疑問点も解決され、もともと舌下免疫療法を受ける気で来ていたので、話が進みます。

舌下免疫療法を始めるにあたり、アレルギー反応を見るために採血する必要があります。
ちなみに僕は数年前にも血液検査をしたことがあるのですが、アレルギー反応は時間が経つと変わってる可能性があるとのことです。

血液検査は簡易検査か詳細な検査のどちらかを選択できたのですが、今回は舌下免疫療法を行う上で必要となる検査のみで良かったのと、そちらのほうがすぐに治療を開始できるとのことだったので、簡易検査にすることにしました。
詳細検査の場合は様々なアレルゲンを調べることができますが、検査結果が出るまでに1週間かかります。

一通り、説明を受けた後に舌下免疫療法の小冊子を渡され、インフォームドコンセントのチェックシートを渡され、それを提出したのち採血を行います。
舌下免疫療法の小冊子

採血

採血は普通の注射ではなく、キットを使い、中指の腹にカチッと針で穴を開けるタイプのものです。
チクッとするだけなのですが、看護師さんがやたら何度も「ちょっと痛いので」と、針を刺す前に連呼するので逆に不安になり、やるならさっさとやってよ。って感じでした。

中指の腹からジワーっと出る血液をスポイトのようなもので吸い取ります。
そこそこ量が必要なので、看護師さんに指先をぎゅーっとされ血液を搾り取られます。
正直、何とも言えない複雑な気分でした。

簡易検査キットの場合は20分で結果が出るとのことだったので、外をプラプラし20分後に病院に戻ります。

アレルギー検査結果の確認

診察室に入って見せられたのがこちらのアレルギー検査結果報告書。
アレルギー検査結果報告書

なんだかセキュリティホール晒してるような気もしますが、ようはスギとダニが弱点ということですね。ポケモンGO的に言うと、スギとダニに攻撃されると効果が抜群食らっちゃいます。因みに舌下免疫療法はダニもできるそうで、最初はスギから始め、後にダニに対するものを追加して治療していけるそうです。

一度会計を済ませ、薬を貰いに行った後に、薬の説明のために戻ってくるように言われたので、薬を貰ってから再び病院に戻ります。

薬の服用についての説明

服用する薬は鳥居薬品という会社のシダトレンという薬です。

服用に関しては、それほど難しいことはなさそうでしたが、一応アナフィラキシーショックなどの可能性もあるので、そのあたりの知識も含めた説明を受け、看護師の前で初回の服用を行い、2分間舌の下で保持した後に飲み込みます。

こちらがシダトレンスギ花粉舌下液という薬の200JAU/mLボトルというもので、形状は『のどヌール』などのようなスプレータイプのものです。毎日1回、舌の下にその日の服用量の薬液を入れたまま二分間保持、その後に飲み込みます。
シダトレン

薬の服用前後には血圧を測定し、服用後は体調の変化などがないか聞かれました。
ちなみに服用後、5分間は飲食しないことと、2時間は激しい運動やアルコールの摂取、入浴などを避けるように注意を受けました。

服用開始の1週間

服用開始後最初の1週間は下記のように少しずつ服用量を増やしていくことになります。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
1プッシュ 1プッシュ 2プッシュ 2プッシュ 3プッシュ 4プッシュ 5プッシュ

治療と通院のスケジュール

初診で採血し、アレルギー検査を行ってから、投薬を開始。
1週間は200JAU/mLというボトルで少しずつ服用する量を増やしていき、再び診療を受けます。
この先の予定として、再診の際に特に問題がなければ、10倍の2000JAU/mLに変更し、15日目以降は濃度が一緒で異なるパッケージのものを使用するようです。
投薬開始から1週間後は通院する必要がありますが、その後は1ヶ月に1度の通院でいいそうです。

気になる費用は?

診療費は初診で血液検査があったので、少し値段が高めになっていますが、次回以降は安くなると思います。
今後かかるお金は累計に加算していくので、最終的にいくらかかり、どのような効果が出るのかを継続して報告していきたいと思います。

診療費 4,104円
薬代 580円
初回合計 4,584円
累計 4,584円

まとめ

舌下免疫療法は全ての人に一律の効果が認められわけではありませんが、かなりの割合で症状が緩和されているとのことです。
長期戦にはなりますが、月に1回の通院でこれまでの苦労が軽減されることを考えれば苦ではありません。今後も通院のタイミングなどで、費用や症状の改善などについて報告していこうと思います。

舌下免疫療法についてはシダトレンを出している鳥居薬品の下記のサイトも参考にしてください。

花粉症でお悩みの方はこちらの記事も参考になるとおもいますのでよろしければご一緒にどうぞ。

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