四国ヒッチハイク日記6日目。大麻比古神社から金比羅山へ。

2012年5月17日
2016年4月6日
gappacker
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四国ヒッチハイク日記5日目。フェリーで淡路島へ渡り、四国上陸。の続きです。

久しぶりにグッスリ寝れた気がする。

起きると昨日一緒に散歩したHさんはもう起きていたようだ。

準備をしてから、改めて大麻比古神社を散歩しにいく。
昨日は17時を過ぎていたため、時間的に余裕もなかったし、お守りも買えなかったからだ。

荷物をおいて行こうかと思ったが、宿の管理人は用事があり出かけてしまうそうで、昼は鍵をかかってしまうとのこと。
なので完全に荷造りしてバックパックを背負ったまま行くことに。

明後日中には鎌倉に戻らないと行けないので、今日はなんとしても金比羅山に行かなくてはならない。
午前中は軽めに観光をし、昼過ぎからは車を拾ってなんとか辿り着きたいところである。

小雨がパラつくなか、澄んだ空気の中を進んでいくと野生の猿が登場! (写真は撮れず。)
さすが、裏が山だけのことはある。

神社の土産物屋? (なんて言うのかな) でお品書き? (なんて言うのかなパート2) を見てたら、なんとそのまま大麻とか書いてある。

一体なんなんでしょうねこれ?
聞いときゃ良かった。
お守りに目が言っちゃって聞くの忘れてた。。

ワタクシ、今年は名実共におじさんになったんです。(甥ができた)
というわけで子育仕様のお守りを購入。

それと併せて欲しくなってしまった朱印帳も買った。

朱印帳とは日付入りでここにきましたよーという証明書みたいなものである。
全国の一ノ宮とかを回ったりして集めてる人とかいるみたいなんだけど、よく考えたらこれ、スタンプラリーと一緒なのね。
温故知新。日本人がスタンプラリー好きなのはこういうことなのね。と妙に納得したりなんかする。

朱印帳は2種類あって、大麻比古神社のオリジナルバージョンのものと、全国の一ノ宮専門の大きいやつがあった。
一ノ宮専門のやつは全国の一ノ宮の名前があらかじめ入っていて、専用のページをひとつづつ埋めていくコンプリート型。
ビックリマンでいったらヘッドだけ集めていく感じでしょうか。

オリジナルのほうは自由に行ったところで書いてってもらう感じで、「悪魔」でも気に入ってるから貼っておこう。
とかそんな感じの自由度がある。

丁度、朱印帳に記帳してもらいに来てたおじちゃんと話したら、一ノ宮専門の方のやつは全国的に品切れのことが多いらしい。
そんなわけで、一ノ宮専門の全国版にしときなよ。と強く薦められる。
でも、全国版のはどこでも在庫さえあれば手に入るやつなんだよね。

俺はここの神社のスタイルもジャケも気に入ったし、今後もスタイルが気に入った所でのみ、朱印してもらおう。
というわけでオリジナルバージョンを購入。

僕「じゃ、朱印お願いします。」
僧「これから、お伊勢様行かれる予定とかありますか?」
僕「は、はい?」

僕「お伊勢様って伊勢神宮のことですか?」
僧「はい」
僧「行かれるのであれば最初の2ページは開けておくんですよ。」
僕「じゃあ、行きます。やっぱり伊勢神宮ってスゴいんすね。」
僧「・・・」

僧「では、少しお待ちいただけますか?」
僕「はい。」

伊勢神宮ヤベェ。
このクラスの全国の一ノ宮に一目置かれてるのかよ。
伊勢神宮、まじヤベェ。

ナントカ連合のボスクラスじゃねえか。

僧「お待たせいたしました。」
僕「ありがとうございます。」

なんか紙が挟んである。
書いたばっかりのページの朱印が他のページに写らないように和菓子についてくる和紙みたいなのが挟んであるのね。

あ、「朱色」だ。
なるほど。

点と線が繋がった。
何も探してなかったけど。。
たぶん第三者には頭の上の電球が見えた筈。

些細なことで、地味に自分の無知を知る日々です。

恥ずかしながら伊勢神宮はまだ訪れたことが無い。
これは行かないとマズい。
なんてったってボスの中のボスだからな。
挨拶ぐらいしておかないと。。

こうやって次の目的地が決まるのは旅の道中では良くあること。

いつの間にか霧雨も止み、ゆっくりと静かな境内を満喫する。
狛犬を見てたら狛犬が抱えているボードみたいなのにちょっと変わったレリーフが。

仙人らしき人がなんか煙吐いてる。
これって大麻吸ってるのかな?

これは昔から日本人の文化に麻が根付いていたということを物語ってるのか。
もともと麻は日本各地に自生していて、麻という名のつく地名は関係が深い地区だと聞いたことがある。麻布とかね。

まぁ、だからといって別に政治的にどうしろとか、合法にしろとかそういう運動はしませんよ。
でもね、昔アメリカで禁酒法っていうのがあった時代があって、その当時はお酒飲んでたら犯罪者だったってことがあるでしょ?
個人的にはあれと似たような状況なのかと思ってます。
だから、過度にドラッグだとか言ってシャブ中とかと同等の扱いして騒ぎ立てる大人を見るとあちゃーって思いますね。
大麻吸ったことで騒がれてる著名人よりも、あなたのリテラシー大丈夫ですか?と心配になります。

医療でも使われているし、大麻吸ってて問題起こしたって人より、お酒飲んでて問題起こしたって人の方が多そうな気もします。
正直言うと自分としてはタ○フルとかのほうが、なんか怖い気がするんですよね。
まぁ、大麻に関して言えば非合法のほうが儲けられる人がいることも確かでしょうが。。

いつもながらハゲしく脱線しまくりました。

思う存分、神社を満喫した後はお遍路さんのスタート地点である霊山寺へ。
こちらもなかなかいい感じじゃないですか?

なんだかジャパニーズラップが聞こえてきます。
あっ、お経って言うんでしたね。

土産物屋に行くとお遍路マニュアルがいろんなベンダーから出ています。

誰かお遍路iPhoneアプリ出しませんかね?
ブーム起こせば、それなりにダウンロードされるんじゃないかと。

境内にはなんかカワイイのもいます。

ちょっとズルいですよね。。

というわけで霊山寺をあとに。
ここでしばし行動を共にしたHさんとお別れします。

鳴門西PAは外から入れるようなので歩いて向かう。
それほど遠くない。たぶん1kmもなかったと思う。

天気も良くなって来て時間帯も昼頃だったからか人も車もいる。
これはいけそうだ。

なんてボードに書こうか迷ったあげく、金比羅山に行く人が高速を降りる「善通寺」にした。

出口付近で待つこと20分。
若そうなカップルがコチラを見ているのが遠目でもわかる。
ボードの角度を彼らに最適化。
すると、彼らも最適化されたことに気づいて「!!」としてる。

ちょっとして車に戻ったので、自分もボードを元に戻す。
しばらくするとゆっくり一台の車が近づいてくる。先ほどの彼らだ。

彼「どこいくんですか?」
僕「金比羅山に行きたいんですけど。」

どうやら知らないようだったので

僕「どこに行くんですか?」
彼「高知の方です。」

で、地図を見ながら確認。

彼「すぐ降りて乗り換えちゃううんですけど」

金比羅山に行くのには、四国を瀬戸内海の海岸沿いに走っている高速で向かうことを想定していた。
しかし彼らは一度今走っている高速を降りて、すぐに内陸を走る高速道路に乗り換える予定らしい。

調べてみると、そのルートでも乗り継ぎが上手くいければ行けそうである。
なんか面白そうな二人だったので想定していたルートから変更。

「乗せてってください。^^」

ということでルート変更し、西へ向かう。
何話したかよく思い出せないんだけど、なんかいろいろと盛り上がった記憶が。
彼女が気が利く人で「iPhoneの充電足りてます?」とか「おにぎり食べます?」とかいろいろ気をつかってくれる。
彼もとても感じが良くて、お互いいい相手を見つけたなー。と嬉しくなるお二人でした。

で、吉野川SAというところで降ろしてもらう。

吉野川SAではスカイハイウェイという、した道から入って来る人向けの施設も併設していて、なかなか規模の大きなところでした。
出口付近のスタンドの近くで少し待っていたらスタンドの人がアドバイスしてくれる。
それによると、ここから目的地付近の高速で降りる人を探すよりも下に降りて探した方が良さそう。

というわけでSAを出てした道で拾うことに。
暫くすると軽ワゴンの65歳くらいの軽ワゴンのオジサンが止まってくれる。
地元の人は知っているくらいの一見マニアックな地名に反応した。

昔は林業が盛んだったらしく、その時に移り住んだらしいのだが、今はほとんど仕事がないとか。
短い時間の会話だったけど、なんとなくこういう所に原発産業が付け入る隙があるのだというイメージが浮かんだ。

走っていると金比羅山に行く道にぶつかったので慌てて車を止めてもらい降ろしてもらう。
「あ、ここで降ろしてもらっていいですか。」

御礼を言って別れる。
やはり地方に産業がないのは良くないよな。
過疎化するか、もしくは雇用を生み出すという名目でクスリ付けのような搾取構造の格好の対象になってしまう。

そんなことを思いながら少し峠になっている道を金比羅山の方角へ歩き出す。
琴平と書いたボードが後方から来る車に見えるようにして歩くこと数分。

なんか前方から可愛いらしい女の子が歩いてくる。
気持ち半ニヤけのような気もする。

疲れて天使見えだしたか?
いや、昨日はよく寝たし、そんなに疲れてもいないし、寝ボケてもいない。

だんだん近づいてくる。
「乗ってきます?」

おぉ。マジか。
「いいんですか?」
ちょっと歩いたところの脇道に車が止まっていた。
ワザワザ歩いて迎えにきてくれたのだ。
ありがたい。

車に近づくと、運転席に女の人と助手席に小さな子供がいる。
で、俺を乗せるために荷物とかどかしてくれる。

毎回思うんだが、見ず知らずの人を乗せるために荷物をどかしてくれるこの瞬間。
人類愛を感じざるをえない。

彼女は京都の大学に通っていて、丁度帰省中とのこと。
運転していた方は彼女の義理のお姉さん。
そしてよく見たら二人いたお子さんは彼女の甥と姪だそう。

彼女(@msym19)は歌を歌っているとのことで、関東に来たら聞きにいくという約束をした。
オトノハネというグループで活動されているらしいです。
歌以前に、マジで可愛かったので、京都近隣の方はチェックしてみてください。(^^)

途中までしか行かないと言っていたのだけど、結局、ほとんど金比羅山の入り口前で降ろしてもらう。
これで金比羅山登れることがほぼ確定。ありがたいっす。

降ろしてもらった場所になんかカッコいい橋がありました。

さて着いたは良いけれど階段が多いと有名な場所なのでバックパックを何とかしなければ。
入り口付近のうどん屋さんのお姉さん (推定60代後半) に話しかける。
「この辺にロッカーあるところ知りませんか?」

お姉さんは時計を見て、2秒、脳内でそろばん弾いてる。のが見えた。
答えは荷物置いてっていいから帰りにうどんを喰えと。笑

分かりやすくていい。
しかも、元々うどん喰うつもりなので願ってもないオファー。
「ありがとうございます。」

バックパックを預けて機動力があがり、観光客をごぼう抜きしながら階段を駆け上がる。
この狭い道幅の階段を登りながら両サイドに土産物屋が多数ならんでる感じが、なんとなく江ノ島に似てる。

途中でいろんな建物が出て来て結構早い段階でそれっぽいのがでてきた。
で、そこからの景色。

意外に余裕だと思ってたらここからが大変でした。

しかも、半分ほど登ったところである重大なことに気づきます。
「あっ、朱印帳忘れた。」
なんとバックパックの中に朱印帳入れたまま勢いで登って来てしまったのです。(^^;

まぁ、ここはあんまり気に入らなかったということにしよう。
そんなワリキリ方をして上を目指します。

階段を登ります。
途中で猪が出るらしいから注意しろとの看板があります。

注意のしようがありません。。

引き続き、登ります。
この辺りから結構周りの人もバテているようです。

登ります。

しかし今回のヒッチハイク旅はよく歩いている。
体を動かすのは嫌ではありませんが、別に人一倍運動が好きというほどではありません。
そのわりには歩いてます。

登ります。

すれ違う、降りてくる人達は皆、元気です。
こころなしか、一皮剥けたみたいな顔してます。

登ります。

おっ、頂上みえたんじゃね?
とか思ったら折り返しでまた

登ります。

こんどこそ来た。

しばしの小休憩。

喉が乾いた。
が、飲み物は売ってない。
いや、なんとなくそんな気はしてたよ。

少し休憩して下に降りる。
一旦、登っちゃったら今度は「飲み物」と「うどん」のことしか浮かばない。

なんか、早足で降りていく。
多分、一皮剥けた表情になってたと思う。

で、途中の建物で聞こえて来た。「朱印、お願いします。」

あぁーーー、あの人、ちゃんと朱印もらってる。
この、しっかりさんめ。
単に自分がうっかりさんなだけなんだけど、やっぱり悔しい。

クソっ。
先を急ごう。
俺にはうどんが待っている。

下っていく途中に何人かのお客さんを前になんだか芝居じみた声をだして接客している婆さんがいる。
面白そうなので聞いていると、この婆さん、他の土産物屋をディスりまくってる。

少し小声で
「3軒下の店、このうどんをいくらで売っとる。」
「ここじゃ○○円。でもこれはマズいから売りとうない。」
「ここは値引きしてるからみんなに憎まれとる。」

ちょっと緩急をつけて
「これが一番」
と、特定の商品を薦めてる。

で、娘がどっかの金持ちと結婚したらしく
2年後きたらでっかいお店に変わってるから来いと言うのだ。

このババア、最高に面白い。
よし、ババアそのうどんをよこせ。

てな感じでうどんを購入。
ちょっと重いけど、まぁいっか。

降りると荷物を預かってもらっていたうどん屋さんでバッテリー切れのiPhoneを充電させてもらいながらうどんを食す。
かけを食べてから、ぶっかけも食べる。
確かに麺にコシがあって美味しい。
決してグルメじゃない俺でもわかる。

ゆっくりうどんを食べていたら徐々に暗くなってきた。
スムーズに帰れないかもしれないことを考えると今晩中に本州に渡っておいた方が良さそう。
しかも兵庫くらいまでは行っておいた方がいいかな。

そう思い、うどんで少し重くなったバックパックを背負い、うどん屋を後にする。
この時すでに帰りの車のピークを逃した後だった。

続く。
四国ヒッチハイク日記6日目の夜。なんとか乗り継いで兵庫まで。に続く。

ヒッチハイクマニュアル

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