屋久島ヒッチハイク記十一日目。そして鎌倉へ帰り着く。

2012年9月29日
2016年3月30日
gappacker
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西宮名塩SAで朝まで過ごすことを覚悟していた時、ひとりのオジサンが近寄って来た。
すこし離れたところでパートナーらしき人もこちらを伺っている。

オ「何処行くの?」
珍「東京方面に帰りたいんです。」
オ「じゃあ乗ってく?話し相手がいないから。」

奥さんは少しお疲れのよう。

なんでもこのお二方は定年を向かえたばかりだそうだが、山口と広島にいるそれぞれのご両親の具合があまり良くないとかで、1ヶ月程帰省していたらしい。
このおじさんはとても話し好き。

で、なんか知らないが、この方は人をテストするのが好きみたい。
いろいろな質問に答え、ヒッチハイクを始めたきっかけやその理由を答えたあと、なぜか知能テストというか知識テストのようなものをされる。w

海外も少し行ってたという話をすると

「アメリカは何州だか知ってる?」

オ「ぼくはね、全部言えるんだよ。」
珍「はぁ」
オ「じゃあ言ってみようか、アから順番でい行くよ。」

(えっ、なんで?しかもAからじゃないんですね。。。)

珍「えーっと、アリゾナ、アイオワ、アラバマ、アーカンソー。。あと何かあったかな?」
オ「アはもう一つあるんだよ。ニヤニヤ」
オ「ポテトで有名だねぇ。」
珍「あ、アイダホか。」

オ「おっ、よく知ってるねぇ。ニヤニヤ」
オ「じゃあ次はイだよ。」

珍「イリノイ。。。」
オ「もう一つあるよ。」
珍「何だろう、出て来ないですね。」
オ「インジア」
珍「???」
オ「イ・ン・ジ・ア・ナ」
珍「あー、インディアナっすね。そっか。」
オ「じゃあ次はウね。」

(これ、最後まで付き合う流れだよな。。。汗)

珍「ウエスト・バージニア、ウィスコンシン」
オ「おぉ、ウィスコンシンはなかなか言えないよ。君は若いのによく物を知っておられる。」

(いや、そんなに若くもないかと。。)

ウィスコンシンが言えたことでテストクリアだったのかなんだかわからないけど話しは仏教の話へ。

(そんなに知らないけどまぁいいか。)

で如来、菩薩、明王、天部とかそんな話をされる。
この辺曖昧にしか理解できてないなぁとか思いながら話を聞いていたんだけど、正直眠くなってくる。

珍「宗教は深いですよねぇ。正直難しくてよくわかりません。」

(ここは、白旗あげて勘弁してもらおう。)

オ「うん?それはね。。。」

(ヤバい、得意になって話し出してしまった。軌道修正。)

珍「六道とかあるじゃないですか?あの辺との絡みも難しいですよね?」

オ「君はなんで六道なんて知ってるんだい?」

珍「えっ、何で?何ででしょうね?」

オ「○▲x□×□○!×」

zzz….

珍「ハッ!」

オ「でね、○▲x□×□○!×○▲x□×□○!×」

zzz….

すいませんでしたっ!
何回も落ちました。

で、まだ薄暗い朝方に足柄SAに到着。
眠すぎたのでネットカフェで少し仮眠してから帰ろうと思って降ろしてもらった。
が、よく考えたらネットカフェは下りSAだった。。寝ぼけすぎ。

一旦SAの外にでて歩けばいいんだけど、また戻って来なきゃ行けないし、そんな元気もない。

仕方がないので朝Macして座席で1時間半ほどウトウトする。
で、外見たらもう朝。

よし、とりあえず海老名SA行くか。
あの辺だったら何かあるかもしれん。

でしばらく外で待つ。

小柄な作業着のオバちゃんが来て、海老名SAまでだったらいいとのこと。

「荷物後ろでいい?」
冷凍車にバックパックをいれて助手席へ。

「これ飲む?まだ少し凍ってるかもしれないけど。」
少し凍っている飲み物をくれる。しかも丁度いい凍り具合。

話すと山好きだそうで一人でよく山にも行くらしい。
で、息子さんも山小屋でアルバイトしているのだとか。

アウトドア用品でどこのを使っているとかそんな話をしてたらあっという間に海老名SA。

お礼をいってお別れする。

海老名SAからは下道に降りる。
すでに地元とは呼べないけど、50回くらいは遊びに来ているエリア。

で、幹線道路を目指し親指立てながら歩く。
が、誰も停まってくれない。

(おい!神奈川。もっと頑張れ。)
地元神奈川県民の冷たさにやたらと腹が立つ。

結局1時間半ほど(7.5km)歩き、湘南台駅へ繋がる交通量の多い通りまで来た。
休憩も兼ね、立ち止まってヒッチハイク再開。

20分程して一台の車が停まってくれる。
30代くらいの女の人だ。

女「アナタ、ニホンジン?」
珍「はい、えっ?何処の方ですか?」
女「アタシ、チュゴクジン」
女「ニホンジン、ツメタイ、トマッテクレナイデショ?」

何も言えねえw

確かに停まってくれないし。

珍「日本長いんですか」
女「アタシ、ダンナニホンジン。モウ、ジュウネンイルネ。」
珍「そうなんですね。お仕事してるんですか?」
女「ホケンノエイギョウシテル。ブアイキュウネ。ムツカシイネ。」

女「ショウナンダイエキネ。」
珍「あ、ヒッチハイクなんで駅まで行かなくて良いです。向こう側行くんで。」

女「ココネ。」
珍「ありがとうございました。」
女「ジャネ」

日中国交正常化樹立。

いや、このタイミングで乗せてくれる中国人。
彼女は余裕あるねぇ。
尖閣諸島の問題で苛立ってる日本人多いしね。

まぁ、あれは共産党の仕業であって、個人の中国人はそこまで関心ないと思うけど。

で、湘南台駅を通過して国道467(通称町田線)
ここまで来ちゃえば地元といっていいエリア。

公園近くの歩道脇にある白い柵に腰掛けて来る車に親指攻撃。
地元まで来ちゃえば気持ちはとても楽。

30分程して一台の車が停まる。
ガタイのいいグラサンした見た目ちょっとイカツイ系のお兄さん。
兄「どこいくんですか?」
珍「鎌倉のほうへ帰りたいんですけど。」
兄「江ノ島方面行こうと思ってたんでいいですよ。」

この人は見た目のわりに話すととても丁寧。
屋久島に行って来たと話すと、丁度屋久島に行きたいと思っていたらしく、いろいろと質問される。

近々、車を乗り換えるらしく、この日は丁度、大和から江ノ島に最後のドライブに行こうとしてたのだとか。
「鎌倉まで行きますよ。」

つーわけで家の近所のコンビニまで乗っけてってもらいました。
で、歩いて帰宅。

18:00ちょっと過ぎた頃だったかな。
合計11日間のヒッチハイク旅でした。

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
今回はブログが長くて、ちょっと笑いの要素少なめになってしまいましたが記録も兼ねてなんとか書ききりました。

終わり。

ヒッチハイクの旅は何度か出ていますのでよければこちらもどうぞ。
ヒッチハイク

四国編はこちら。
四国ヒッチハイク日記1日目。まさかの神奈川を出られず。

ヒッチハイクのやり方なんかはこの記事にまとめてあります。
ヒッチハイクを始めたい人のためのヒッチハイクマニュアル完全版

ヒッチハイクマニュアル

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