[書評] 優秀な人材を多数輩出する組織のパターンを分析した『才能を伸ばすシンプルな本』

2014年8月28日
2017年5月16日
gappacker
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才能を伸ばすシンプルな本

優れた人材育成にはパターンがある?

本書はジャーナリストのダニエル・コイル氏が、世界各地の優秀な人材を輩出し続ける機関や施設を訪問し、取材した本です。著者は、才能が先天性によるものではなく、学習や上達における結果だとし、その効率的な上達の仕組みと手法をまとめています。

本書の構成

本書は第1章の『はじめる』、第2章の『スキルを伸ばす』、第3章の『上達を維持する』の3章構成となっていて、何かを始めてから、どんどん上達する中で、それぞれのフェイズで大事にすべき52の考え方と、その理由や根拠に対しての説明がなされています。

読んでみた感想

テーマがテーマだけに過去に何かの本で読んだような内容もあったりするのですが、それはそのことがそれだけ重要だということなのでしょう。

例えば、何か新しいことをはじめる時に、お手本を見つけたり、真似してみたりするといったことはよく言われる話だと思います。また教えることこそ一番の上達方法だということも良く言われる話です。

では、この本が巷でありふれた本と違わないのかというそういうわけでもなくて、これから身につけるべき知識やスキルの傾向を予め分析して、それによって向き合い方を変えるという部分だったり、努力の度合いや、費やすべき時間について書かれているので、効果的な練習メニューを考えたりするのに活かせそうな本だと言えそうです。

スポーツや勉強など何かを身につけようとしていて、これからどうやって学んでいくかを考えている人や、スパルタではなく、仕組みの中で、子どもの才能を伸ばしてあげたいと考えている親御さんには参考になるかもしれませんね。

読みやすく面白い本でした。

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