[書評] センスは日常から磨かれる『センスの磨き方』

2014年7月17日
2017年5月16日
gappacker
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センスの磨き方

日常の物事の捉え方でセンスは磨かれる

日常の何気ない出来事のなかで、自分はどのように判断し、行動しているのか。
無数の選択肢の中で、なぜそれを選び、なぜそのようにしたのか。

全ての決断はセンスに繋がる。

著者のトミタ・ジュンはジム・ジャームッシュの映画に感動したことから、同志社大学法学部を中退してニューヨーク大学に留学し、デザインとアートを学んだ後、Emilio Ambaszという建築家のもとに弟子入りし、今はデザイナーと美大の准教授として活躍している人である。

本書では異なるシチュエーションにおける46の質問と、それに対する著者の考えかたが書かれてるエッセイのような本です。
それぞれの質問を通して、自分がどのように感じるか、自分ならどのようなアクションとるか、センスが試されているような気がします。

明確な質問ではないものもあり、全てに解答して読み進めていくような感じではありませんが、著者の考えるセンスというのがどういうところで育まれるかということが伝わってきます。

読んでみて

著者のデザインしたものや、経歴を知らなかったこともあるのかもしれませんが、読んでる時点で、(で、この人センスいいの?)って疑問が湧いてきてしました。別にすごい嫌悪感を感じたわけではないのですが、センスという言葉を前面に押し出しつつ、自分の価値観プレゼンしてるだけじゃないか?って疑問が湧いてきてしまったんですね。で、途中で著者のWebや作品を確認してしまいました。

で、作品を見てみたところ、あまり好みじゃない。
建築に関しては空間を体験せずにどうこういうのはナンセンスだと思いながらもピンと来ない。
商業施設に関しては売上が全てなので評価しようがない。
プロダクトも欲しいと思うものがない。

ジム・ジャームッシュは僕も好きなので、琴線に触れる要素に関しては近いものがあるかもしれないと思いつつ、彼の生み出すものに関してはあまり好みではなかったです。

活躍されている方なんでしょうが、こればかりは仕方ないよね。
好みの問題なので。

僕は原研哉さんや深澤直人さんのような、単調なだけではなく思想を持って極限まで無駄なものを省いたシンプルなデザインをする人か、もしくはダイナミックな表現力でその人にしか生み出せないものを作る個性のある人が好きなんですね。
建築で言うと、シンプルなほうはミースやルイス・カーン、後期のコルビュジェ、個性的なほうでいうとザハ・ハディットやカルトラバ、オスカーニーマイヤー、ルイス・バラガンなんかです。

外から眺めただけじゃなく、実際に空間として体感したことあるのは、コルビュジェとザハ・ハディットとバラガンだけなんですが、写真を見ただけで行きたい(見たい)と思うかどうかというとそうは思えませんでした。

そんなわけで、本自体の内容はないと悪くないと思いつつも、後半はわりと冷静に読み進めた感じでした。
作品見ないで読んだ方が良かったかもしれません。

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